漫画家・岡崎京子事故後の現在!元夫は離婚再婚?旦那画像とpinkのユミちゃん

◆人物

1980年から1990年代、岡崎京子さんという漫画家はその時代を代表する作家として女性カルチャーの中で最前線にいました。出す作品出す作品に人気が出て、大忙しの頂点の時に交通事故に遭い、その作家生命を絶たれました。

はや事故から22年経過した今も後遺症と闘っています。その間に起こった旦那さんとの離婚や岡崎京子さんの作品の最高作品と言える漫画作品『pink』の紹介と、彼女が事故以来送ってきた日々を探っていきたいと思います。『pink』にあった輝きをもう一度、岡崎京子さんの回復と共に祈りつつ。

◆漫画家・岡崎京子が事故前に残していた跡

 

 岡崎京子さんという人の蓋を何年かぶりに開けました。何年か前に『ヘルタースケルター』の映画を意を決して観て、とっても本当に、心から後悔をしたので、岡崎京子さんの蓋や世界観とはもう触れたくなかったのです。『pink』以上のものが今後、漫画家・岡崎京子さんの中から世界へ出てくるとも思えなかったので。

 

 

正直、私の中で岡崎京子さんは分類からするととても生理的に得意ではない人です。ええ、得意ではない。

ただ、私が岡崎京子さんの大半の作品を読んだ1990年代というのはそうした疫病に都市部はかかっていたし、今の都市部はその延長線上にあるだけで特に好転もしていないわけで。

 

 

岡崎京子さんが発する独特の臭気のする「悲鳴」はあの当時、これから私たちの時代が背負っていく病魔が何物なのかを描いていた意味では、前衛的だったのかも?しれないです。

 

虚無という
悲しみも苦しみも感じない絶望。

 

 

岡崎京子さんがよく言うところの、「資本主義」に即した漫画家がつくった掃いて捨てるような話ばかりが垂れ流しにされていました。消費されるのが本望というばかりに。私にはなぜ、そんなに岡崎京子さんという漫画家がそこまで人気があるのか全く分からなかったけれど、痛い物語が多かったからかもしれません。

 

 

痛みを感じることでまだ「絶望」ではないことを確認するというか。

 

 

でも当時から、とてもだいたいにおいて

ひどい作家だと思っていました。

読んだ後の何とも言えない気持ちの悪さ。

 

 

私が不幸だったことは『pink(ピンク)』を先に読んでいたこと。

 

 

『pink(ピンク)』さえ先に読んでいなかったら、『ヘルタースケルター』の気持ち悪い映像も、『リバーズエッジの』にある生きる力を削ぐだけの物語も見ることも知ることもはなかったのに。つまらない他の作品も読むことはなかったのに。と思っています。

 

 

『pink』

 

 

この物語だけは、永遠に私の中に残ると思います。

とても、儚くて美しいから。

 

 

 

『pink(ピンク)』においても他作品においても、岡崎京子さんの作品というのは、影響を受けた他作家からの上っ面の拝借もあからさまに目立っていましたし、特別な目立つ個性も「彼女が目指したところには」元々なかったように思います。

 

 

 

 

それに、作品が描かれた時期がすべて岡崎京子さんの事故前のものなので、若さもあってか、いつもとても残酷で無駄に尖っていて、つまらなかった。

 

 

個性とか、表現とかわざわざいるのかな。

 

 

岡崎京子さんという人が、当時、奇抜で派手で攻撃的なものにだけ「それら」があるものだと思っていたのではないか、1990年代という時代がそういうものを好んだからなのか。岡崎京子さん自身、自分の宝物に気づいていなかった頃の作品というのが全般の作品の印象です。

 

 

 

 

特に作家として稀有な人材ではなかった様に記憶しているのはおそらく、岡崎京子さんの感性が、例えば文学としては圧倒的に鈍感すぎたからだと思います。完全に刺激に対してマヒし、コワレていた。そう思うと、

 

 

あの時点でコワレていたのは作品ではなくて、

おそらく岡崎京子さん自身だったと思う。

 

 

当時の漫画家としては岡崎京子さんの絵は感じがよく、お洒落で都会的ではあったので、スタートは多分それだけで。ファッション誌の写真をイラストにしたようなものを取り込んで、若い女性にとっては「スタイリッシュ」に映っただろうし、小説家や哲学者の言葉を引用して、「カリスマ性」がなくもなかった。どちらも借り物だけど。

 

 

 

コラージュである「オシャレ」な漫画に

都市の残虐性をのせた作品群。

 

 

印象として、岡崎京子さんは哲学とかカルチャーの創造者になることを望んでいたようなところがあったのですが(そのように見えましたが)正直、イラストレーターで済んだと思います。

 

 

簡単に言うと、当時の漫画家・岡崎京子さんを含めて、臭気に満ちた登場人物の、その臭くて不穏なだけの空気に私はさらされたくなかったし、現実が本当にそうなんだとしても私はそれを現実だと思いたくなかったのだと思います。ナメクジが通った跡のような、何とも言えない液体のシミ。

 

 

『pink』に出てくるユミちゃん、ハルヲくん、ケイコ、ワニを除いては。

 

 

 

誕生日プレゼントにはとてもいいですね。

 

 

◆岡崎京子という漫画家はそもそも小沢健二が好き。現在も大好き。

 

『pink』には小沢健二さんの名前がたまに出てきました。主人公のユミちゃんが好きだという設定です。けれども現実世界では、岡崎京子さんと小沢健二さんの間で大きな友情関係があるようです。

 

 

 

若い時から岡崎京子さんと小沢健二さんは仲良し。

 

 

岡崎京子先生と小沢健二さんは価値観が近かったのか、いっしょに戦っていた「戦友」のような関係だったようです。また、小沢健二さんは「僕は岡崎さんの王子様だから」だと言います。

 

 

今日、調べていくうちにその後も岡崎京子さんと小沢健二さんの親交が今もなお、存続していると知りました。小沢健二さんのライブにも車いすで岡崎京子さんは足を運び、2017年の『リバーズエッジ』の試写会にはふたりで一緒に行かれたそうです。1990年前後からの交流なので、もうおおよそ30年近い付き合いということになります。

 

 

 

 

岡崎京子さんが事故に遭って漫画家としての作家生命を事実上絶たれたと言われていたのは知っていたので、こうした交流がいまだにあることを知って、私はなぜか少し驚きました。

 

私は今のところ、岡崎京子さんが大事故に遭ったにもかかわらず一筋の光として命を取り留めたのは『pink』ユミちゃんを生み出したおかげだと思っています。(主観です)

 

 

岡崎京子さんのことは今のところ、1990年前後に高円寺に住んでいたということくらいしか知らないけれど、今日、私がわざわざ蓋を開けるのは、

 

『pinkユミちゃんの為であり、ユミちゃんを生み出した岡崎京子さんの中に、ユミちゃんを感じることで私自身が救われたいからかもしれません。

 

岡崎京子さんを大事に想う小沢健二さんはそして、『pinkハルヲ君にも似ています。

 

 

 

 

岡崎京子さんが交通事故に遭った際、小沢健二さんはよしもとばななさんと東京女子医大に駆け付けたそうです。家族以外面会謝絶だったそうですが、家族です、とウソをついて付き添ったという話があります。

 

◆岡崎京子の現在近況は?漫画家人生を奪った交通事故・病状は?

 

岡崎京子さんの事故について、私は今日初めて知ることになります。開けたくない蓋だったので、こんなに時間を経て、知ろうとする気になるとは思わなかったのですが、調べてみたいと思います。

 

 

 

岡崎京子さんが事故にあった報道は当時の私の耳にもすぐに入っていました。1996年までには私はテレビをほとんど見ていなかったはずなので、それでも知ることになったというのは、それだけとても大きく様々な媒体で報道されていたのだと思います。

 

 

◆1996年5月 漫画家・岡崎京子「交通事故で頭がい骨骨折、意識不明の重体」の第一報

 

1996年5月19日に岡崎京子さんは交通事故に遭います。頭がい骨骨折で意識不明の重体ということ以上にその後の情報が出てくることもあまりありませんでした。でも実際はこのような惨状だったようです。

 

岡崎京子先生が1996年5月19日18時半、東京都世田谷区の自宅の近くで夫の朱雀正道さんと散歩中 に飲酒運転の4WDにはねられる。頭部打撲・頭蓋骨骨折・脾臓破裂で東京女子医大に入院、緊急手術するも、意識不明の重体。

 

 

 

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岡崎京子さんの漫画の中の1シーンのようなニュースでした。

 

 

 

事故から約2か月間自力での呼吸もできない状況だった。

 

 

7月上旬の時期でまだ集中治療室で治療中で、 ようやく肺の手術で自分で呼吸ができるようになった、意識はない、既に脾臓も摘出 精神面では、1カ月半集中治療室にいて、まだ呼びかけに対して明確な反応はないようです。脳の損傷も軽くはないと思われます。

 

岡崎京子さんの最初の状況を聞くと、考えられないほどの重症ですね。命が助かったことが奇跡のようです。

 

 

◆1996年事故発生から現在までの漫画家・岡崎京子の回復の経緯 2019年現在は?

 

そこから岡崎京子さんは少しづつ回復へ向けて長い道のりを歩んでいきます。

 

1996年 交通事故に遭う
1997年 病院でリハビリ
1998年 意思疎通できず
2000年 知人を憶えてる
2002年 笑う、海に行く
2004年 漫画賞受賞
2006年 笑いが絶えない
2008年 温泉巡り
2010年 小沢ライブ鑑賞
2012年 試写を見に行く
2015年 岡崎展(世田谷)に掲示
2016年 岡崎展(伊丹・福岡)に掲示
2017年 ハロウィンに行く
2018年 海外旅行(スイス)

 

 

一歩ずつ。

 

 

 

2015年の世田谷で行われた岡崎京子展で展示の最後に岡崎京子さんが「ありがとう」の文字を視線入力(トビー)で書いたという話がありました。

 

 

◆2019年映画『チワワちゃん』が『ヘルタースケルター』『リバーズエッジ』に続き映画化、公開へ

 

2019年1月からは映画『チワワちゃん』岡崎京子の同名コミックを原作)が全国公開されます。

 

 

作品は、ひとたび作家の手を離れたら、途端にひとりで歩いて行ってしまうんですね。

 

新しい作品が描けない今、自分の作品に新たな命が吹き込まれることに興味がある

 

と、交通事故後に岡崎京子さん本人も話されています。

 

 
 
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それならば『pink』を映画化してほしい!!

 

 

◆漫画家・岡崎京子は今現在、旦那とは離婚し、相手は再婚?元夫の写真家・朱雀正道って誰?画像

 

岡崎京子さんには事故当時、夫が居ました。写真家でライターの朱雀正道(すじゃく せいどう)氏です。岡崎京子さんとの婚姻中、交通事故に一緒に遭われています。

 

 

岡崎京子さんの元夫・朱雀正道氏も全身打撲と骨折で全治1か月の重傷を負ったようです。

 

 

◆漫画家・岡崎京子の元夫・朱雀正道は事故翌日に車椅子で見舞える重症

 

朱雀正道さんは岡崎京子さんとは別の病院に運ばれ、入院しましたが、事故の翌日には車椅子で岡崎京子さんを見舞いに行けたようなので、比較するのもちょっと違うのかもしれませんが、岡崎京子さんに比べると朱雀正道さんは幸いかなり軽傷だったと言えます。

 

岡崎京子さんはというと事故後、開頭手術脾臓摘出手術を受けました。ようやく自力で呼吸ができるようになるのも肺の手術後だったそうです。

 

岡崎京子さんがリハビリ生活に入ることができたのも事故の翌年になる1997年から。ここまではそもそもリハビリ以前に岡崎京子さんには生命の危機があったということです。

 

 

◆漫画家・岡崎京子の元旦那・朱雀正道との離婚時期がおかしい?元夫は20歳の女とデキ再婚で最低の声。二人に子供はいたの?

 

事故から2年がたった1998年岡崎京子さんと元夫の朱雀正道氏離婚が成立し、朱雀正道氏は1999年別の女性再婚をしています。

 

事故から3年で人生を再生。

 

 

岡崎京子さんの元夫で戻旦那の朱雀正道氏

岡崎京子さんの元夫で戻旦那の朱雀正道氏

 

 

あれ?ちょっとおかしい。

 

先ほどの岡崎京子さんの事故からの状況経過を見ると、

 

離婚した1998年はまだ岡崎京子さんは意思疎通がはかれない状況のはずです。

 

・・・よくわからないで言うのもアレですが、これだけでちょっとどうかと思ってしまいますね…。

 

岡崎京子さんと朱雀正道さんの間にお子さんもいなかったようです。

 

 

◆漫画家・岡崎京子は事故前の作品で元旦那・朱雀正道を想っていた?大好きだった?

 

ところが、岡崎京子さんの事故前の作品と言われている『UNTITLED』で、岡崎京子さんは元夫・朱雀正道さんを事故までとても好きだったのではないかという話が出てきます。

 

岡崎京子さんが事故直前まで手掛けていた作品

岡崎京子さんが事故直前まで手掛けていた

 

 

岡崎京子さんは事故直前の最後の作品で元夫を想っていた?

 

『UNTITLED』は事故後の1998年に岡崎京子さんの家族に了承を得て、角川書店が刊行しています。岡崎京子さんと朱雀正道氏の離婚が成立した年でもあります。題名については角川書店の編集部と岡崎京子さんの家族が話し合いで決めたものであるそうです。

 

岡崎京子さんは私が読む限り、自身の感度に影響を与えたもの、好きなものは作品に積極的に採用していく作家だったと思うのですが、岡崎京子さんが事故直前まで手掛けていた作品に対してこんな意見を見つけたので引用します。

 

 

岡崎京子さんの『UNTITLED』は1994年12月から1996年1月、つまりあの交通事故の直前に発表された作品が「未定稿」(「編集付記」)のまま収録されている。(中略)

絵柄では木漏れ日(pp.130-131、134)が印象的。木漏れ日といってもモノクロなので、白地に黒の図柄。これって、何処かで見たことあるなと思ったのだが、御夫君である写真家の朱雀正道の写真の影響ではなかろうか。

 

 

岡崎京子さんはきっと元旦那さんの(少なくとも)写真は大好きだったんだなって思うと、なんか、切ないですね。自分の作品に取り入れたとなると、旦那さんのこともとても愛していたのだと思います。

 

 

調べていくと、岡崎京子さんの元旦那の朱雀正道さんは過去にご自身の公式ホームページで、別の女性と再婚され、お子さんにも恵まれているということを報告されているようです岡崎京子さんの想いとは裏腹に着々と人生を再生されたようです。

 

 

元旦那の朱雀正道ググッてみたらHPがあって。
奥さんらしき人の子育てコラムがあった。
20歳の大学生を孕ませてデキ婚したんだね。

 

 

ただ、現在はというと、やはり私のように、「ちょっとどうかと思う」という人間も多かったからなのか、朱雀正道さんの公式ブログは過去何度も転々とされたようで、現在に至っては特にそれらしきもの(公式hp)も見つかりませんでした。

 

 

人生で逃げ続けなければいけないのって、

それはそれで代償が大きいですね。

意外とそっちの税金は自動的に回収されるものです。

 

 

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お子さん大事にしてほしいですね。

 

 

ということで岡崎京子さんの元旦那さんは朱雀正道氏という方でした。

 

◆漫画家・岡崎京子作品は『リバーズエッジ』より『ヘルタースケルター』より現在『pink(ピンク)』だけ 簡単あらすじとネタバレ、名言集

 

私はこの『pink』という物語が自分がこれまで読んできた小説や物語や映画や、そういった全ての架空のお話の中でたぶん3本の指に入るくらい好きです。そんなに崇高な大作ではありません。でも、「豊か」で「爽やか」なのです。そして、「刹那的」。ユーモアもある。

 

 

都会において、それでもたくましく生き残る純粋性

 

 

そんな宝物のようなささやかな「ほんとうのもの」を感じます。

この物語と、ユミちゃんハルヲくん、ケイコとワニ、彼らのような家庭を作りたかったからなのかもしれないなと自分で思っています。

 

 

この物語を届けてくれた岡崎京子さんに感謝をしたい。

 

 

◆漫画家・岡崎京子の最も豊かな物語『pink(ピンク)』はなぜ映画化されないのか?

 

しつこいですが、漫画家・岡崎京子さんが手がけた作品の中で、知りうる限り最も豊かな作品が『pink』です。この作品がなぜ映画化されずに、他の作品が映画化されるのかを考えた時に、それは他の作品と違って、「公序良俗」に明らかに反する内容だからなのだと思います。確かにそう。

 

少しだけ、『pink』という岡崎京子さんの最高の作品をご紹介したいと思います。

 

 

◆漫画ネタバレあらすじ①『pink(ピンク)』の主人公ユミちゃんは普段はOLでたまにホテトルの22歳の妖精

 

この物語の主人公ユミちゃんはホテトルをしている妖精のような22歳の少女です。

『pink』は22歳のコワレカケの少女が、それでも透明感を残して、前向きにユニークにそして刹那的に生きていく物語。

 

 

 

ユミちゃんが生きているのは絶対的な「資本主義社会」であり、そこではパッケージと広告がすべて。だから表層になんて意味はないし興味はない。そんな風にきっと思っているユミちゃん

 

でもそこで、おざなりにされる人間としての感性。唯一そのコワレタ感性に入っていけたのがワニとケイコとハルヲくんでした。

 

 

東京に生きているのに猜疑心を抱かせないもの。

 

 

 

 

そのほかはすべて売り物

 

 

ユミちゃんには難しいことはわからないけど、

ユミちゃんの内側のものがいつもちゃんとわかっている。

 

(オッサン)

考えたことある?自分の人生。ダメだよしっかりしなきゃ。

ケッコンとか考えてんの?

 

(ユミちゃん)

(イッパツしたあとに 何エラソーなコト)

 

 

オッサンみたいにはならないから安心しろよ(笑)

 

 

◆漫画ネタバレあらすじ②『pink(ピンク)』の主人公ユミちゃんの宝物も夢もペットのワニ~スリルとサスペンス

 

この物語の主人公ユミちゃんの宝物は自宅で飼っている1匹のワニです。

 

 

ユミちゃんにとって、宝物は飼ってるワニだけでした。いつかワニとふたりで南国に行くことを夢見ています。

 

画像:twitter

 

メガネに疑問を抱く読者(笑)。

 

 

今日、オマエのえさにしてやっていいヤツいたけどねー

どうせ筋ばっててマズソーだったよ。

 

 

あのオッサンのことです(笑)

 

 

 

よく食うなあ

オマエが食いしんぼうだから

昼間オーエルやってるだけじゃやっていけなくて

大変だよ

 

ユミちゃんは普通はキレイなOLをやっています。

 

 

いいって いいって 気にしなくて

オマエは私のスリルとサスペンスなんだから

 

ワニの為に毎日せっせと働いて、毎日生きる意味を見出すユミちゃんです。

 

 

◆漫画ネタバレあらすじ③『pink(ピンク)』の主人公ユミちゃんの世界の愛の人となる文豪・ハルヲくんが現れる。

 

ユミちゃんのつまらないOLとホテトル嬢の日常を埋めてくれるのはワニだけでしたが

 

 

ある日、ユミちゃんは文豪志望のハルヲくんに出会います。

 

 

ややあって、ユミちゃん(とワニは)ハルヲくんちにお世話になり、仲良しに。

 

 

◆漫画ネタバレあらすじ④『pink(ピンク)』の主人公ユミちゃんの大嫌いな継母の娘ケイコとの愛情。

 

ユミちゃんの大嫌いな面の皮が厚い継母。でもその娘ケイコ(義理の妹)とはなぜか仲良し。

 

 

ケイコユミちゃんの間にも物語の中では後に刹那的な一瞬のやり取りがあります。大好きな者の意思を自分の衝動や気持ちよりめずらしく優先するユミちゃんの愛がそこにあります。

 

それが売り物にならない愛の深さ。

 

 

あとは、ピンクのバラが好き。

 

本当にきれいな色だなあ

お金でこんなキレイなモンが買えるんなら

あたしはいくらでも働くんだ

ピンク色って本当に 好き

 

 

ほんとうに美しくてきれいなものためなら。

 

 

あたしは本当に

ピンク色のものって好き

何か しあわせな感じがするじゃん

 

誰のことも何のことも信じないけど、

美しいものがあることは信じられる。

美しいものって、永遠な気がするし。

生きててよかったって思えるし。

 

それは今日、いま、呼吸をする意味じゃん。

 

 

◆漫画ネタバレあらすじ⑤『pink(ピンク)』の主人公ユミちゃんを愛するようになる文豪志望のハルヲくん。その愛とは?

 

好きな彼女・ユミちゃんにホテトルをやめさせることもできない、自分の絶望的な無力さに打ちのめされる、にわか文豪のハルヲくん。

 

 

甲斐性のない、しがない文豪志望なだけのハルヲくんユミちゃんを好きになって、ユミちゃんのホテトル嬢の仕事を複雑に思う気持ちが膨らんでいきます。

 

甲斐性のない男って?

 

 

◆漫画ネタバレあらすじ⑥『pink(ピンク)』の主人公ユミちゃんのいちばんの宝物であるワニが鞄にされてしまう。

 

そんな最中に、心の支えだったワニが憎い継母によってカバンにされてしまいます。

 

 

すべてを破壊するような怒りと憎しみに襲われるユミちゃん

 

 

◆漫画ネタバレあらすじ⑦『pink(ピンク)』しがない文豪志望のハルヲくんがキセキの受賞する。

 

一番の宝物を鞄にされ、生きる希望を見失いつつあるホーシン状態のユミちゃん

 

そこへ思わぬ吉報が。

 

 

しがない文豪志望に過ぎなかったハルヲくんの作品がまさかの入賞をして3000万円の賞金を獲得することが決まります。これでユミちゃんを南国に連れて行ってあげられる!

 

 

ユミちゃんを喜ばしてあげられる!

 

 

◆漫画ネタバレあらすじ⑧『pink(ピンク)』エンディング~ワニの鞄に全部詰めて、ユミちゃんはハルヲくんと南の島へ行く。

 

ユミちゃんは言います。

 

悪いけど私は立ち直りが早い。

生きてるときは大好きなワニとお散歩できなかったけど

鞄になったら、一緒に遊びに行けるよね。

ワニがきっと帰りたかった、南の島へ。

 

 

私たちは、南の島へ行くんだ。

 

 

すべてカバンに詰めて。

 

 

愛するハルヲくんとカバンになってしまった大好きなワニと夢の南国で一緒に暮らすことを目前に、ハルヲくんワニとの南国生活を夢見るユミちゃん。

 

 

ハルヲくん、早く来ないかな。

 

◆さいごに。

 

岡崎京子さんの事故からはや23年の時が過ぎようとしています。もしも、もしも岡崎京子さんが次に作品を作る日が来たとしたら、どんな作品をつくるんだろうかと考えた時に、全く違う話かもしれなくても、きっと『pink』みたいなキラキラした希望がある話を、また岡崎京子さんはつくれるんじゃないかと私は思っています。

 

 

絶望的で暴力的で救いがない『ヘルタースケルター』『リバーズエッジ』ではなくて、地獄の中で岡崎京子さんを支えてくれた人たちの愛情と、透明な自分をもう一度見て拾ってきた岡崎京子さんなら、きっと、「希望」を描いてくれるはずだと思うのです。

 

 

わたしはそれが読みたい。

 

 

改めて『pink』を振り返ると、やっぱり、私が大好きなユミちゃん岡崎京子さんなのかもしれません。 いつか、南の国で会いたいですね。

 

 

『pink』の完全なネタバレ感想ではなく、それを望んでいた方々にはすみませんでした。

 

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