今回は、さかなクンこと本名宮澤正之さんのホロスコープと各天体の星座を調べていきます。
◆12星座(サイン)別の行動原理&キーワードはこちらです↓
■さかなクンの西洋占星学ホロスコープ、各星座算出のための概要(生年月日、出身地、国籍、出生時間)
さかなクンは日本人なら誰でも知っている魚類オタクの有名人で、職業としても、魚類学者(東京海洋大学客員准教授)のほかタレント、イラスタレーターとして活躍されています。
父親はナント80年代~90年代に一線で活躍された囲碁棋士の宮沢吾郎九段で、鋭い着眼で猛攻を仕掛ける剛腕家であり、囲碁界でも異端児的存在だったようです。囲碁棋士として有名ですが、元々は衣料品店経営の傍ら囲碁の指導をしていたそうで、カワサキGPX250R/Ⅱを乗りこなすバイク好きという事なので、だいぶイケイケのお父ちゃんであるようです。
一方のさかなクンはと言うと、小学生の後半頃には周囲からニックネームとして「さかなクン」という呼び名が定着していたという事なので、幼少期から魚を愛する少年だったようです。卒業文集には将来の夢として「水産大学の先生になること」と書かれています。
お人柄としてかなり繊細で、注目に値する特殊な個性があることはブラウン管を通しても我々に伝わり、そうした飛び抜けた個性を持っている子供たち皆の宿命として、やはり中学1年生の時には所属した吹奏楽部でいじめに遭っていた時期もあったのだそうです。
それでも、中学3年生の時には学校で飼育していたカブトガニ(絶滅危惧種で佐賀県と岡山県では天然記念物にも指定されている)の人工孵化に成功したという事で、国内でも非常に珍しいケースであったことから新聞にも取り上げられるほどの成果として認められています。
画像:『産経新聞』1990.10.21
●国籍:日本
●出身地:東京都葛飾区
●出生時間:不明
高校3年生の時には当時人気のバラエティ番組であった『TVチャンピオン』の「第3回全国魚通選手権」で準優勝を果たし、同大会で5連覇を達成、殿堂入りする「さかなオタク」として世に知られることとなりました。
同時期、東京水産大学(現在の東京海洋大学)への進学を目指しましたが叶わず、専門学校へ進学するという挫折も経験しています。面白いなと思うのは、当時、入学を認めて貰えなかった東京海洋大学ですが、さかなクンは現在(2006年~)同大学の客員准教授となっていることです。
夢が別の形で叶っているのが非常に面白く、興味深いなと感じます。
それだけでなく、さかなクンはその後も2010年には絶滅したとされていたクニマスの再発見に貢献し「絶滅」から「野生絶滅」への指定変更がされ、その出来事に感動した第125代の天皇明仁陛下(現在の上皇陛下)より2010年(平成22年)、名指しでの感謝の意を伝えられています。
それ以降も、2012年7月には「海洋立国推進功労者」として、内閣総理大臣賞を受賞。
2015年3月には東京海洋大学から「名誉博士の称号」が授与されています。
■さかなクンの西洋占星術ホロスコープ(※正午算出)
さかなクンの天体の星座配分を見ていくと、さかなクンだけに「うお座」かと思いきや、太陽星座は「獅子座」でした。一見意外に思えるようでいて、実はとてもさかなクンの経歴と照らし合わせると頷けることの多い配置となっています。
ホロスコープ算出資料:ARI占星学総合研究所
さかなクンは出生時間不明のため、正確な各星座の度数、Asc、Dsc、MC、IC、各ハウスは不明となり、星座同士の境に近い場合は隣り合う星座に該当してくる場合もあります、詳しくは、以下ページをご確認ください。
■さかなクンの各天体の属する星座を調べてみた
さかなクンの10天体の各星座を調べ、そこから読み解けることについてランダムに記載していきます。
■さかなクンの「太陽星座」はサンサンと舞台で輝く独自性の「獅子座」
さかなクンの太陽星座は「獅子座」です。百獣の王と考えた時には、一見意外なような印象も持つかもしれませんが、さかなクンの持つ獅子座太陽は非常に強力にさかなクンの人生に効いている星となっています。
太陽星座は主に社会的な自分の姿を映し出していく要素となりますが、獅子座は「想像と表現」「舞台で演じる」「オリジナリティー」というエネルギーを持っています。
芸能や俳優の方々には獅子座に天体を持っていることが多く、舞台で目を引く「華」があったり、何かしらクリエイティブな要素と独自性、個性が際立って出てきます。
やたら目立つということ
さかなクンの人生で言えば、ただのさかなオタクであるだけでなく、視聴者がドキッとするような独特のリズムとオーラ、キャラクターがあることで、人気が爆発的に伸びた人物であり、それは正に持って生まれた天性の獅子座的なエネルギーだと感じます。
また、ご本人も非常にクリエイティブな要素を持っていて、元々吹奏楽で舞台で楽器を演奏するようなことに興味を持っていたり、イラストが上手で自然な流れでそれが仕事に繋がったりと、細かな部分においても「獅子座」のエネルギーが効いています。
さかなクンの太陽は同じ獅子座内で水星とコンジャンクション(合)で、獅子座太陽は、宇宙意思に最も近い射手座海王星とも調和の角度を形成しています。さかなクンが生き生きと表舞台で活躍するのを宇宙はにっこり応援してくれているという印象です。
色々な表彰をされることについても、舞台主役としての「獅子座」と縁がありそうです。
太陽は父親を表すこともあり、お父さんもまた誇り高く独自性のある人物であり尊敬に値する憧れの人だったと思われます。
■さかなクンの「月星座」は仲間を愛し、全力で守る「蟹座」
さかなクンの月星座は「蟹座」です。蟹座は自分に近い仲間や身内に深い愛情を持ち、全力でその家族のようなコミュニティーを守ろうと頑張る星座です。月は非常にプライベートな内面的自分を示す天体と言われています。
さかなクンの仲間、というと海洋生物をはじめとした魚類とその仲間たち全般なのかな?と思うのですが、冒頭の経歴エピソードにもあったように、さかなクンは中学3年生の時には学校で飼育していた絶滅危惧種のカブトガニの人工孵化に成功しており、2010年には絶滅認定されていたクニマスの再発見に貢献もしています。
また、自身で保護し大切に見守って育てた魚たちを、各地の水族館へ寄贈する活動を続けています。多くの同志の方々の力も借りて、さかなに係る愛情をたくさん生み出し、皆で助け合って魚だけでなく、魚を愛する世界全体を守っています。
けれども、その愛情深い蟹座の月にはチャートを見ると大きな課題が課せられています。
見ての通り、蟹座の月・土星を頂点として牡羊座木星・キロンと天秤座天王星とで大葛藤のTスクエアを形成しています。
後で各項目でも詳しく追記しますが、蟹座の月の「守りたい!」という気持ちは蟹座土星ともタイトにコンジャンクションし、さかなクンの人生における最も大きな課題であり使命として投下されていることが分かります。
その使命を助けるべく、牡牛座火星は機能し、過去と未来もさかなクンの想いを助けてくれています。さかなクンの想いが、過去と進むべき未来の整合性をつくっていくような配置でもあります。
徐々に深掘りしていきます。
■さかなクンの「火星星座」は魚たちの安定を追求する「牡牛座」
さかなクンの火星星座は「牡牛座」です。本質的価値を追求していくことがテーマの牡牛座に、戦いの星・火星が入っています。
一般的には、牡牛座に火星が入っていると、資金獲得の課題やお金を稼ぐことに闘志を燃やすような方向性が多いように思うのですが、さかなクンの場合はちょっと違う方向性、ニュアンスなのではないか?と思いました。
牡牛座の象意には食糧、肉体、土地、五感、技、資格というようなものもあります。
特に、牡牛座には五感を使って「充足」を味わえるものを手に入れ、安定的な状況を維持するというニュアンスが根底にあります。
こうして考えていくと、さかなクンの牡牛座火星は魚たちのための安定的環境を手に入れることへの闘志とも取れます。
あるいは、単純に魚を守るため(蟹)の金策(活動資金)への闘志、ということかもしれませんし、もっと複雑な捉え方をするとすれば、稀少価値のある魚をブランド化して命ではなく商品として私腹を肥やすような輩との闘い、とも読めなくもないです。
というのは、さかなクンの牡牛座火星は手放すべき過去を示すドラゴンテイルとコンジャンクション(合)し、進むべき未来の方向性(ドラゴンヘッド)と180度向かいで葛藤のオポジションを形成し、対立しています。
人間の乱獲や、環境破壊によって過去から奪われ続けてきた魚たちの安定的環境を取り戻しに行く闘いという風な印象を受けます。但し、その闘志を宇宙が望む未来へつなげていくことは非常に困難を極める二つ目の課題となりそうです。
これには今度は獅子座の月の方が対立する双方と「調停」の角度をとって、対立を緩めることに寄与してくれています。
■さかなクンの「水星星座」は表現力に長けた「獅子座」
さかなクンの水星星座は「獅子座」です。水星は情報の取扱いやコミュニケーション能力を表すことが多いです。それが「表現」の獅子座に入っていることで、さかなクンの活動に表現力豊かな発信が加わって、大きく後押ししてくれているような印象を受けます。
さかなクンの獅子座太陽と獅子座水星は比較的近い位置でコンジャンクション(合)を形成しているため、心に思っていることと、その表現が違和感なく合致することが多いのではないかと思います。
■さかなクンの「木星星座」は暴走と早合点が起こる「牡羊座」
さかなクンの木星星座は「牡羊座」です。牡羊座は純粋で真っすぐな生まれたての魂を持つ星座です。また、支配星(ルーラー)が火星である為、「闘志」をもって突き進んでいきます。そして木星は牡羊座のほかアスペクトをとる星のエネルギーを拡大しています。
さかなクンの木星は同じ牡羊座のキロンと合で、蟹座の月・土星、及び天秤座の天王星とで出来る大葛藤のTスクエアの構成要素となっています。従って、このTスクエアの葛藤自体にも「拡大」のエネルギーを働かせ、火に油を注いでいる状況になり得ます。
牡羊座は純粋で真っすぐであるのはいいのですが、こうと思ったら突き進んでいく思い込みの激しいところがある為、その「暴走」や「早合点」が色々と問題を起こすシーンがあるのかもしれません。
■さかなクンの「金星星座」はオタク的事務作業が趣味の「乙女座」
さかなクンの金星星座は「乙女座」です。乙女座は高い分析力があり、まじめで献身的な星座です。コツコツと情報を集めて比較検証をし、裏付けある合理的結論を導き出すことに長けています。
さかなクンの場合は、乙女座に金星があることから、もともとそうしたコツコツした作業や、緻密な作業を重ねて、自分の腑に落ちる結論を導き出したり、そうしたデータや資料を整備していったり、無秩序な情報を体系的にまとめたりという事が体質的に好きなのだろうと思います。
オタク的な事務作業(収集・整理・ファイリング・編集など)が趣味なのだろうと思われます(笑)
※私はオタクの聖地生まれなので、各種オタクには敬意を持っています。
そんな愛すべきオタクな乙女座金星ですが、実は射手座海王星と90度の角度を形成して衝突しています。オタク心が何故、どこに、宇宙意思に近い海王星と対立するものがあるのだろうと考えてみました。
これは想像ですが、乙女座の「潔癖」「完璧」「100点を目指そうとする」ような部分と、「射手座」の楽観主義は非常に相容れない性質になる部分かもしれないなと感じました。
時代は風の時代に入りましたので、全体として堅くて重いものを所有する、ではなく、軽くてしなやかなものを皆と共有する、を目指していく方向性となっています。その時にいつも「最悪の想定をして完璧に備える」乙女座の細かさに対して、射手座の海王星は「もう少し楽しいことを考えて、ゆるっといこうよ」というメッセージを与えているのかもしれません。
■さかなクンの「土星星座」はさかな仲間を守る使命を背負った「蟹座」
さかなクンの土星星座は「蟹座」です。蟹座の月のところでもお話しましたが、蟹座は愛情深く仲間を全力で守ろうとする星座です。
また、土星は人生の半ばころに意識として上がってきて、人生の後半から晩年にかけて取り組むこととなる宇宙からの課題であり試練を示します。
さかなクンの土星課題は、さかなクンの心の底で思い描いていた気持ち(月)と一致することから、この土星課題についてさかなクンは小さな頃からずっと思い続けてきたことでもある可能性が高く、課題として投下されていながらも、いわばさかなクンの実現したい昔からの「理想」「夢」でもあると思われます。
これはとても課題実現の可能性を高める状況だと感じます。何度も出てきているさかなクンの人生のTスクエアの図を見ると蟹座の天体は三角形の頂点にあり、牡羊座木星と天秤座天王星に対して90度の葛藤の角度を形成しています。
間で板挟みになって苦戦するのが頂点である蟹座の月と土星ということになります。
ちなみに小惑星のジュノーも合となっています。(ジュノーは天秤座に近いニュアンスを持ち、他者に対する適応性や対人関係などを表していく為、蟹座ジュノーとなると人に対して心の結びつきや共感を望むこととなります。)
板挟みになる蟹座領域の天体たちを助けているのが牡牛座の火星・ドラゴンテイルとさそり座のドラゴンヘッドです。厳しい試練を越えられるように、牡牛座の闘志と過去と未来が(そっちはそっちで対立しながらも)全面的に応援を入れてくれています。
こうしてみてみると、課題の焦点にもなりつつ、救いの起点にもなっているのが、この蟹座の気持ちです。
■さかなクンの「天王星星座」は調和の意味を転換する「天秤座」
さかなクンの天王星星座は「天秤座」です。そして、天王星は発想の転換、変換、変革、革新と言うようにあるものを抜本的に新しいものへと変換させていくエネルギーを持っています。こちらも大葛藤のTスクエアの構成要素となっています。
そして、その天王星が位置するのは「天秤座」という事で、「調和」を求める星座の中でも最終度数に近いところにあります。
さかなクンが獲得を目指していく世界はドラゴンヘッドのある、次のさそり座というところで、さそり座のもつ「変容」にむけ、その準備として天秤座領域の最後で「調和の概念の見直し」ということを求められているように見えます。
どうしたら、人間と魚たちが調和ある形で共存する世界を維持できるか?というところで、獅子座太陽も生かしながら、独自性ある今までにないアイデアや抜本的な意識改革を行っていくことになりそうです。
さかなクン~少し前までの世代を中心に、天秤座に天王星と冥王星の両天体があるという状況を皆が世代として共有しているわけですが、この世代は「調和や美意識」について「破壊と再生」そして「新しい意味付け、転換」という二重の意味での作り直し、「変革」を背負っています。
確かに時代として、何を良しとするのか?何を個性と言うのか?何を持って美しいといい、どういう状態があるべき姿の調和であるのか?を問いただされるような出来事が続いています。
大きな時代の変容課題に取り組む(さそり座)前に、まずは大事なポイントを一度見直そうというエネルギーなのだと思います。
■さかなクンの「冥王星星座」は調和と美意識についての「天秤座」
さかなクンの冥王星星座は「天秤座」です。前項でもお話しましたが、さかなクンの世代は冥王星と天王星を天秤座に持っており、「調和」や「美意識」に関するテーマについて、「変えていく」使命を二重に背負っています。
「調和」や「美意識」の概念の見直しということになるのでしょうが、最初に冥王星が入って、「破壊と再生」の工程を行います。SNSやメディアを通して争わない、平等だ、権利だというキレイごとの美意識、調和、一方方向への価値観の単一化、同化の現象が少なくともここ20年は過激さを増して続いていたように思います。
その美意識や調和は、ほんとうに宇宙意思の中庸にある美意識や調和なのだろうか?という視点が入ってくるという事なのではないかと感じます。
宇宙意思の中庸を外している概念というものは、基本的に残らないとされているので、おのずとそれらは破壊されることになり、代わりのものが再生されることとなるのでしょう。射手座海王星が天秤座の冥王星と調和して応援している構図も非常に感慨深いなと感じます。
私も天秤座冥王星世代である為、このテーマについてはよく考えてきたのですけれども、ある時期に小学校の運動会でも順位を決めないという事があったり、学芸会で桃太郎が5人も6人もぞろぞろ出てきたりという事が起きました。
「みんな一緒で楽しいね」と言えばそういう美意識や調和も成り立ちそうですが、それをやってしまった時に子供の持つ個性や独創性、創造性、闘う意欲は全て奪われ、潰されることになります。
それが目指すべき美意識で調和なのか?という事です。
喫煙やEV化や脱炭素、憲法死守にしても同じで、どうもおかしな方向へ傾く時、「やたらクリーンで表面的な美しさ、キレイゴト」が絡んで来る印象があるのです。
もちろん平和が一番、調和が一番と言いたいところですが、一歩外に出れば大人たちは命を懸けてくだらない利益のために今も闘っているわけで、ただ、それがおぞましい姿であるというよりは、動物の世界を見ても弱くて闘う意思のないものは強いものの糧となるだけというのが真理なのです。
人間にも、強いものと弱いものが居ます。勝たなくてもいいから生き残るという勝利を残すには、人が持っていない個別の特記事項をできるだけ伸ばし、武器か防具にしなければならないはずだと感じます。
それを社会全体で可能にさせていくのが天秤座冥王星の再生のターンになるタイミングなのではないかと思っています。
■さかなクンの「海王星星座」は遠い理想の世界を探求する「射手座」
さかなクンの海王星星座は「射手座」です。前項でも触れましたが、射手座海王星は天秤座の冥王星を活躍を応援し、同時に獅子座太陽のことも応援しています。
海王星は宇宙が託した大きな夢であり、射手座は一般的には「遠く、外国、楽観」というニュアンスが表面化しやすいですが、特定の深い知識を追求するようなエネルギーというものが根底にあります。
さかなクンの生きざま自体がまさに射手座海王星と合致しており、未知の遠く深い魚の世界の知的探求心といった形ですでに実現しているようにも見えます。そうして、自分とは遠くの世界観の中にいるさかなを知っていくことで、私たち人間に対する見方も変わり、地球全体の中庸や調和に対する問題の解決の糸口にできるという事なのかもしれません。
かつて、さかなクンは(いじめられている君へ)「広い海へ出てみよう」というメッセージを発信しています。
中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。(中略)
でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。
広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。(中略)
ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。
引用元『朝日新聞』2006年12月2日
さかなクンには、人間の世界で起こる問題についても、魚の世界を知っていたことで真理が分かっていたという事なのでしょう。
乙女座金星とは90度の葛藤の角度を形成していますが、金星の項目でお話した内容となります。
■さかなクンの「ドラゴンヘッド」はさそり座、「ドラゴンテイル」は牡牛座
さかなクンのドラゴンヘッドはさそり座、ドラゴンテイルは牡牛座です。
ドラゴンヘッドは今世で獲得していくべきもの(未来)、ドラゴンテイルは今世では手放していくもの(すでに前世で獲得しているモノや能力)となっています。
さそり座的ものを獲得していくという事はどういう事だろうと思った時に、さそり座には「変容」「生まれ変わる」という星座の命題がそもそもあります。支配星が冥王星であることから、「死と再生」「破壊と再生」というエネルギーが働くことによります。
時代だけでなく、自分自身についても「変わる」というエネルギーを背負っているということになります。今まで安定感を与えてくれていた物質的な財への執着を手放して、0から新しい自分を作り直すという非常にしんどいテーマを背負っている世代のひとりということになります。でも、その手放すのが苦しい執着を手放した暁には、本当に望んでいた深くてあったかい結びつきを手にすることが出来るという事になるのだろうと思います。
さそり座については、堀江貴文さんのページのところで深掘りしています
注目すべきはやはり、「調停」の角度をとって、過去と未来の対立を和らげて仲裁をしようとしてくれている蟹座の月と同じく蟹座土星だと感じます。さかなクンにとって、蟹座の月の気持ちを大事にして、土星の課題をクリアすることがすすむべき未来へ繋がる突破口であるという事が分かります。
そこにはTスクエアの葛藤もあり、とても困難なことも多いでしょうが、これからも頑張って活躍して欲しいなと思います。
■さかなクンの各天体の区分配分
さかなクンの各天体を、性質ごとに分類し、その配分を見ていきます。
■4区分配分(火・地・風・水)
さかなクンの4区分配分は火の星座の配分が高めです。一方で風の星座の配分は若干低めです。
所属天体数 | スコア | 天体 | |
火星座 | 4 | 11 | 木星、太陽、水星、海王星 |
地星座 | 2 | 6 | 火星、金星 |
風星座 | 2 | 2 | 天王星、冥王星 |
水星座 | 2 | 7 | 月、土星 |
このことから言えることは、さかなクンは純粋に自分の好きなことに熱中し、突き進んでいく闘志やスピードが非常に強いということ、そして、その反面、うまく立ち回れるような器用さは弱めという事かと思います。
自分の世界に集中して突き進んできた結果が今なのだと感じます。
■3区分配分(活動宮・不動宮・柔軟宮)
さかなクンの3区分配分は「活動宮」と「不動宮」の配分が高め、「柔軟宮」配分が低めという内容となっています。
所属天体数 | スコア | 天体 | |
活動宮 | 5 | 11 | 木星、月、土星、天王星、冥王星 |
不動宮 | 3 | 11 | 火星、太陽、水星 |
柔軟宮 | 2 | 4 | 金星、海王星 |
4区分とも被りますが、こう、と思ったことをどんどん突き進めて行ける力は「活動宮」、そして、それらを持続継続する力は「不動宮」にあります。
けれども、物事や対人関係でのバランスの良さ、対応力については弱めかもしれません。好きなこと以外は全然ダメ、という事がありそうです。
■2区分配分(陽・陰)
さかなクンの2区分配分は正にハーフ&ハーフでどちらの特性も備えています。そうした性質から、老若男女問わず、さまざまな年齢層の人々の気持ちにも寄り添う事が出来る力があるのかもしれません。
所属天体数 | スコア | 天体 | |
陽(男性) | 6 | 13 | 木星、太陽、水星、天王星、冥王星、海王星 |
陰(女性) | 13 | 13 | 火星、月、土星、金星 |
誰にも悲しい思いをさせるようなことがない、元々の深い慈愛に満ちた精神も、人間だけでなく、生き物全体と対峙してきたさかなクンが見出した世界観に支えられているのだと感じます。
世界を支えているのはオスだけでもメスだけでもなく、強者や勝者を強者たらしめるのは、いつも同じ闘いを共有した相手がいるという事も忘れてはならないという事です。
さかなクンは魚を語る世界では、すでに大きな権威性を手にしている勝者であるわけですが、全く驕るような素振りも見せないのは、そうした「生き物界の真理」を長年、観察してきたからだろうと感じます。
■さかなクンのホロスコープまとめ
今回は、乱世においても真っすぐで純粋な輝きを放つさかなクンに興味を持ち、調べてみました。さかなクンの活動が不穏の時代にたくさんの勇気を届けてくれていることを感じます。
まさに、百獣の王獅子座のエネルギーである「舞台主役」としての輝きに思えます。
この時代の混乱の中で、行くべき方向性や道を悩む人々も多いでしょうが、自身のホロスコープや与えられている天体のエネルギーを考察すれば、おのずと答えは見つかり、宇宙の応援も得られるのだとさかなクンを見ていると思います。
もうすぐ、いよいよ土星も2023年3月にはうお座に移動し、冥王星も追って移動を開始しようと動き出します。新たな試練への取り組みを我々はしなければならないわけですが、土星が移動するうお座は12星座のラストを飾る星座であるので、その試練も非常に難易度の高いものとなると思われます。
しかし、この時代を生き抜くことを与えられて生まれてきた私たちには、必ずその時代を生き抜くための応援となる「おまもり」も試練と同じくらいたくさん与えられています。そして、先の時代はいつも従前の世界よりもいいものになっていると私は信じています。
一緒に勇敢に生き抜いて、輝かしき報酬を皆で受け取っていきましょう。
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