ルカシェンコ大統領(ベラルーシ)ホロスコープ、柔軟な機転の国防策

◆乙女座

今回は、ヨーロッパ最後の独裁者といわれるベラルーシのルカシェンコ大統領のホロスコープと各天体の星座を調べていきます。

■ルカシェンコ大統領の西洋占星学ホロスコープ、各星座算出のための概要(生年月日、出身地、国籍、出生時間)

ルカシェンコ大統領は1994年よりベラルーシで大統領を務め、ロシア・ベラルーシ連盟国の初代最高国家会議議長も2000年から務めている政治家です。民族的にはウクライナ人でソビエト連邦崩壊に伴うベラルーシの独立後、大統領となりました。

 

国民投票によって多選を禁じる憲法を改正し、多選を可能とすることで、現在に至るまで世界で最も長い任期の大統領として存在していますが、アメリカブッシュ政権時代には「打倒すべき最悪の独裁国家」と名指しされて批判されていました。

 

●生年月日:1954年(昭和29年)8月30日
●国籍:ベラルーシ共和国
●出身地: 白ロシア・ソビエト社会主義共和国
ヴィテブスク州オルシャンスク地区コピィシ(北緯54度19分 東経30度17分、UTC+7)

●出生時間:不明
 

ロシアのウ侵攻※の際は、ベラルーシ側からのロシア軍侵攻が認められたことや、初回の停戦協議の場をベラルーシ国境で持つというロシア側の提案があり、ロシア側の動きの補助をしている印象を与えています。

※Gのプラットフォーム上で表現が制限されているためお察しください。

 

2014年9月にウクライナ、ロシア連邦、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国が合意した「ミンスク議定書」の”ミンスク”も、ベラルーシ国内の都市であり、ロシアの近隣国家侵攻計画上、少なくともプーチン大統領にとっては簡単に利用できて、一定の信頼も出来る他国というポジションで利用しているようにも見えます。

 

しかし、ベラルーシ自体も自国を吸収合併しようと狙うロシアに対する嫌悪感を(少なくとも2011年5月前後までの段階では)独自に持っていたことがいくつかの情報として分かっています。

 

プーチン大統領ウクライナのNATO加盟入りを嫌がっていたのと同様に、2008年前後にはベラルーシが西側諸国との関係改善を図ろうとした際、自らベラルーシを訪問して説得し、西側諸国への接近を引き留めたといわれています。

 

2011年12月にベラルーシユーラシア連合構想へ参加表明する前後までは、欧米およびロシアとは出来るだけバランスを保った関係を維持することで、自らの権力を維持しようと努めていたベラルーシでしたが、ロシアに国内ガスパイプラインを売り、ベラルーシ経済を掌握されたことで、もはや首根っこを押さえられた形となっています。

けれども、プーチン大統領率いるロシアから、いかに侵略されずに自国ベラルーシを守るか?という問題と、おそらく長い就任期間中、永遠戦ってきたと思われるルカシェンコ大統領は、欧米諸国から「ヨーロッパ最後の独裁者」と言われようとも、

ベラルーシを国家として存続させつづけ、国土に戦禍を及ぼすことなく、ここまで指導してきたわけで、今となっては、考えようによっては国民がリーダーへ求める何より大きな成果を実現させていたとも言える(のかも?)しれないと考えることも出来ます。

 

■ルカシェンコ大統領の西洋占星術ホロスコープ(※正午算出)

ルカシェンコ大統領の天体の星座配分を見ていくと、どこかで見たことのある配置をしていました。

ホロスコープ算出資料:ARI占星学総合研究所

ルカシェンコ大統領は出生時間不明のため、正確な各星座の度数、Asc、Dsc、MC、IC、各ハウスは不明となり、星座同士の境に近い場合は隣り合う星座に該当してくる場合もあります、詳しくは、以下ページをご確認ください。

出生時間不明の場合に西洋占星学ホロスコープで算出できないもの
西洋占星術のホロスコープ作成の際に出生時不明だと算出できないもの、Asc、Dsc、MC、IC、各ハウスとそれぞれの簡単説明について、また特に注意すべき月星座についての事柄、占星学を利用する目的について、私なりの見解をまとめました。

チャート画像のハウスを消し忘れてしまいました。生まれた時間が分からない場合はハウスは分かりません。

 

■ルカシェンコ大統領の各天体の属する星座を調べてみた

ルカシェンコ大統領10天体各星座を調べ、そこからみ解けることについてランダムに記載していきたいと思いますが、先に重大大発見をお伝えすると・・

ルカシェンコ大統領と日本の安倍晋三元総理大臣は、同じ1954年生まれ、かつ同じ乙女座月間生まれであることから、なんと、太陽星座だけでなく、その他公転周期の長いの社会天体(木星・土星)、時代天体(天王星・冥王星・海王星)、おまけにドラゴンヘッドテイルまでがすべて一致することになります。

同学年の乙女座同志w

安倍晋三元総理のホロスコープの回ではより詳しく分析しているので、宜しければご参照ください。

安倍晋三さんホロスコープ、美しい国家の誇りと愛国心・防衛力の星々
第90代、96代-98代総理大臣としてご活躍された安倍晋三さんの10天体(太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星・天王星・冥王星・海王星)の各星座、ホロスコープを算出し、見ていきます。

 

天体が属する星座(サイン)が色々と被るという事は、基本的に本質的な魂の部分で備えている資質や持っている性質に、共通のものが多くなると言えるのは間違いないと思います。しかし、当然生きた時間や境遇、背景、影響を及ぼした何かしらの強いエネルギーによって、多少の幅の差異は出て来るわけですが、多くの箇所で大枠での共通点は認められると思われます。

 

また、生まれた時間が分からない場合は「ハウス」が分からない為、重要な要素のひとつが欠けていることも念頭に入れる必要があります。ハウスは天体がどの星座(サイン)にあるかと同じくらい本来、重要な情報となります。それによっても同じ資質をどこで生かされていくかの方向性が変わります。

ハウスについては下記のページをご参照ください。

占星学>全12ハウスの基礎的知識(各室の意味、管轄するテーマ)まとめ
占星術の全12室(サイン)ごとの基本的なテーマをピックアップし、一覧図と共に取りあげました。各ハウスに星座や天体が入った時にどのように読み解くか、そのエネルギーを分析するためにご活用ください。適宜更新予定です。

 

 

ルカシェンコ大統領の「太陽星座」は比較分析が得意で奉仕の精神を持つ「乙女座」

ルカシェンコ大統領「太陽星座」「乙女座」です。

安倍晋三さんと共通の「乙女座」です。全体として乙女座ルカシェンコ大統領の方が多い配分となっています。

国家として危ないシーンがいくつもあったものの、プーチン大統領から敵対心を持たれることなく、出来る限り柔軟にうまくやっていくこと、そして国家存続とロシアの脅威から国を守ることを長い間実現させ続けてきました。長い就任期間中、継続してこうした状態を維持、実現出来たのは、乙女座の持つ「柔軟な対応力」「守りの強さ」の賜物と言えるのかも(?)しれません。

 

ルカシェンコ大統領の「月星座」は太陽と同じ愛嬌ある「乙女座」

ルカシェンコ大統領「月星座」「乙女座」です。

安倍晋三さんと異なり、太陽星座月星座「乙女座」で一致していることで、より乙女座的な資質が意志として一貫しやすい傾向にありそうです。特に太陽というのは社会での顔とプライベートでの顔というように、自分の中の印象を2つの天体で共有し、補完し合うような関係性である為、それらが一致していることは、表裏やギャップの少ない人間性を想像させます。

そうしたルカシェンコ大統領の裏表のない性質が、対人関係で常に猜疑心を持ち続けるプーチン大統領からしても、信頼に値する人物と評価された所以かもしれません。

 

また特記事項として、乙女座は支配星(ルーラー)に水星を背負っていることもあって、「機転が利く」(気が利く)というものがあります。それに加え、安倍晋三さんにも同じことが印象として言えると思いますが、非常に愛嬌のある星座でもあり、周りから愛されます。これは国家間の思惑に対して非常に大きな武器になるだろうと感じます。

 

乙女座の月は、山羊座火星とスクエア(90度)を形成して葛藤しています。火星の闘いが乙女座の思いとは裏腹に泥沼化しそうな印象を持ちます。次の項目でお話します。

 

ルカシェンコ大統領の「火星星座」は権力者と闘う「山羊座」

ルカシェンコ大統領「火星星座」「山羊座」です。

これも安倍晋三さんと共通しています。安倍晋三さんの項目では国内向けの話として書きましたが、ルカシェンコ大統領の場合は、闘うべき「権力者」はより「世界での権力者、権力ある国」というニュアンスが強く出そうです。欧米側、ロシア側の間で様々な葛藤を抱えていたことが語られています。

 

ルカシェンコ大統領の「水星星座」は冷静で合理的判断が下せる「乙女座」

ルカシェンコ大統領「水星星座」「乙女座」です。

ここでもルカシェンコ大統領の場合は「乙女座」が出てきます。また、乙女座の支配星(ルーラー)は「水星」になりますので、この水星のエネルギーは通常のエネルギーよりも、とても大きく発揮される星座にあるという事になります。

 

乙女座は非常に真面目て実直な星座で、コツコツとした実務や計画、合理的な分析が得意で、対立する双方の意見を柔軟にまとめることが得意であることから、どちらかというとリーダー気質というよりも参謀として重宝する性質と言えます。

 

そのルカシェンコ大統領「独裁者」として批判される背景には、不正選挙があったのでは?と言われることや、任期を不当に延ばす転換をしたことなど、もろもろ言われてはいますが、

 

ルカシェンコ大統領自身の経歴は少し横に置いておいて、乙女座という星座だけを純粋に考えていった時に、基本的には自分の心の中の正義に従って、公益のためになることを常に考える星座でもありますし、

知性の星、水星の象意を持っていることもあって、そこには何かしらのルカシェンコ大統領の考える合理的かつ正当な理由(たとえば、自分しかロシアの脅威から国家を守れる人材はいないと本気で考えていた等)というものがあったのかも?しれないなと星を見ていて思いました。

 

いずれにしても、評価とは裏腹に、十分に知性が発揮された上でのカタチ(戦略)であるという事が言えます。今の周辺状況を鑑みると、本当に他の人が大統領であったら、国家存続が危険にさらされていたのかもしれないとも思えてきます。

 

各星座の行動原理や目的については下記ページに詳しくあります。

各12星座(サイン)の基本的な行動原理原則・目的とキーワード
各12星座(サイン)ごとの基本的な行動原理、原則、キーワードとなるものをピックアップし、一覧図と共に取りあげました。各星座に天体が入った時にどのように読み解くか、そのエネルギーを分析するためにご活用ください。適宜更新予定です。

 

ルカシェンコ大統領の「木星星座」は国家を何としても守る「蟹座」

ルカシェンコ大統領「木星星座」「蟹座」です。

安倍晋三さんと共通の星座です。
ルカシェンコ大統領の中にも愛国心国家を守りたいという気持ちが強くあることが読み取れます。蟹座乙女座同様、「守備力」の強い星座ですから、ルカシェンコ大統領には何重にも堅い甲羅で国家を守る守備力があるといっていいでしょう。

 

欧米につくか、ロシアにつくかの間でおそらく非常に慎重な検討を重ねながら、対応を決定してきたことも、「蟹座」+「乙女座」らしいなと感じます。

そして、それは国民や国家を守るという目的へ向かっていると思われます。同じ蟹座にある天王星の方のエネルギーも拡大する効果があると思われます。(後述)

但し、度を超えた愛国心山羊座の示すドラゴンヘッド(未来)と衝突する可能性(90度)を示唆しています。その対立の調整役を果たしているのも、やっぱり先にお話した乙女座にある柔軟性に富んだ星々、という事で、非常によくできているなと感じます。

 

ルカシェンコ大統領の「金星星座」は調和とバランスの「天秤座」

ルカシェンコ大統領「金星星座」「天秤座」です。
天秤座は美意識、調和、バランス、パートナーシップ、契約などを示します。金星もほぼ同じようなニュアンスです。

金星「天秤座」にあり、天秤座の支配星(ルーラー)は金星である為、金星もまた、水星同様、最も居心地の良い場所にいることで通常よりも大きなエネルギーを発揮することができる配置となってます。

また、キラキラした大きな夢を抱える海王星金星がコンジャンクション(0度)して天秤座にあること自体、どれも非常にきらびやかな印象を与えます。

ただし、蟹座木星蟹座天王星とはスクエア(90度)で葛藤ある角度をとっていますから、このキラキラした夢を幻想ではなく現実にするためには、「愛国心」「国防」に係る一定の譲歩が必要になりそうです。

 

「国を大切に思う心」「キラキラした調和」の間で板挟みになり、コッチを立てればアッチが立たず、というような葛藤がありそうです。

 

ルカシェンコ大統領の「土星星座」は執着を手放し変容を求められる「さそり座」

ルカシェンコ大統領「土星星座」「さそり座」です。

こちらも、安倍晋三さんと共通しています。
どうしてもさそり座というとテーマは破壊と再生生死というテーマが避けられないので、それが土星にあるというのは、何かしらの大きな破壊とその先にある再構築を達成する課題というものがあるというイメージが出てきます。執着を手放し、変容することを求められる課題です。

 

ルカシェンコ大統領の「天王星星座」は愛国心へ転換を示す「蟹座」

ルカシェンコ大統領「天王星星座」「蟹座」です。天王星は物事の転換や発想のチェンジ、変革などを示す天体ですが、それが愛国心国防にまつわる「蟹座」に位置し、安倍晋三さんとも共通しています。

難しいのが天秤座にある海王星(金星も)とスクエア(90度)の位置で葛藤しているところです。海王星は最も宇宙意思に近い天体と思われることから、どうしても優先順位は海王星になってしまうと私個人的には思っているのですけれども、この海王星の託した大きな輝く夢を叶えるには、どうしても「愛国心」というものの概念理念のようなものを根本的に転換する必要があることを感じさせます。

その対立の調整役となっているのがやはり「乙女座」の星々であり、太陽も月も「乙女座」であるルカシェンコ大統領は、非常に調整が成功しやすいという印象を受けます。

 

ルカシェンコ大統領の「冥王星星座」は誇り高い最期を望む「獅子座」

ルカシェンコ大統領「冥王星星座」「獅子座」です。冥王星「破壊と再生」の星であり、かつ死と再生の意味も持ちます。冥王星が入っている星座(ルーラー)の象意を伴って最期を迎えたいという意思を持つと言われています。獅子座が持っている象意と言えば「自分らしく、誇り高く、やり切って楽しかったという気持ちで」という感じでしょうか?

安倍晋三さんと共通しています。天秤座海王星をそっと応援しているのも共通です。

 

ルカシェンコ大統領の「海王星星座」は世界調和の夢を託す「天秤座」

ルカシェンコ大統領「海王星星座」「天秤座」です。

安倍晋三さんと共通しています。

個人的には、海王星は最も逆らえない宇宙エネルギーという感じがあるので、やはり、どのようにこの世界で「調和」を実現するか??というのが最も大事な課題なのだろうと思います。それは海王星が託す大きな夢でもあります。

その時に、各自が自国だけを大事に想う気持ちが強すぎると「海王星の描く大きな夢」の実現が難しくなるという事なのかもしれませんし、宇宙にとっては国境」など、どうでもよい話という事なのかもしれません。

 

ルカシェンコ大統領の「ドラゴンヘッド」は山羊座、「ドラゴンテイル」は蟹座

ルカシェンコ大統領のドラゴンヘッドは山羊座、ドラゴンテイルは蟹座です。一般的にはドラゴンテイルは手放していく過去のもの、ドラゴンヘッドは今世で獲得していくべきものを示すと言われています。

ただ、2008年からトランジットのチャートでは山羊座冥王星破壊と再生が入ってきていましたから、山羊座領域壊滅的な破壊のエネルギーを浴びていたと思われ、山羊座領域の「権力」「権威性」を手に入れたところで、どうなのだろう??という思いが湧きました。

「壊れ行く時代の最後の権威あるリーダー」としてふさわしいという意味なのか?はたまた、壊れた後に再生する「新しい世界の権力者」という意味なのか、これは私には判断が出来ませんでした。

安倍晋三さんと共通しています。

 

■ルカシェンコ大統領の各天体の区分配分

ルカシェンコ大統領の各天体を、性質ごとに分類し、その配分を見ていきます。

■4区分配分(火・地・風・水)

ルカシェンコ大統領4区分は、圧倒的に地の星座が多い配分となっていました。

 所属天体数スコア天体
火星座11冥王星
地星座416太陽・月・水星・火星
風星座24金星・海王星
水星座35木星・天王星・土星

 

非常に実直で辛抱強く、根気ある対応が出来るという事が読み取れます。ロシアと対話できるポジションを維持するには、この位の粘り強さが必要だという事かもしれません。

 

■3区分配分(活動宮・不動宮・柔軟宮)

ルカシェンコ大統領3区分配分を見ていきます。

 所属天体数スコア天体
活動宮510木星・天王星・金星・海王星・火星
不動宮23冥王星・土星
柔軟宮313太陽・月・水星

柔軟宮と活動宮の配分が多くなっています。柔軟宮が多いことで、優柔不断でありながらも、国家間の衝突に対して柔軟な対応が出来る印象を受けます。

 

■2区分配分(陽・陰)

ルカシェンコ大統領2区分配分を見ていきます。

 所属天体数スコア天体
陽(男性)35冥王星・金星・海王星
陰(女性)721木星・天王星・太陽・月・水星・土星・火星

陰(女性)配分が多めのスコアとなっています。独裁者と言われていますが、実は比較的内向的でまろやかなお人柄なのではないか?と推測します。

 

■ルカシェンコ大統領のホロスコープまとめ

ルカシェンコ大統領ホロスコープを見ていきました。

歴史に残るロシアウ侵攻のさなか、重要なキーパーソンのひとりとして、ホロスコープを見てみました。

安倍晋三元首相とかなり共通点のある星座を持っていることにとても驚きましたが、お二人共に長期政権を実現していることには、柔軟宮であり、チャーミングで合理性ある分析が得意な「乙女座」の星の力が大きく寄与していると感じます。

同じ時代を生き、共通する課題を空から与えられている国家のリーダーとして、比較してみるととても感慨深いものがありました。

 

改めて思ったことは、

星が届ける宇宙意思を制する者は、
未来を制する

という事です。

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