石川優実#KuTooとは?署名運動に意見・批判した有名人著名人

◆社会

石川優実kutoo署名運動が有名人著名人から賛同意見・くだらない批判!流行語ヒール強要反対は女性差別?

 

2019年に見事に流行語に輝いた「#KuToo」ですが、#KuToo運動を繰り広げた中心人物である石川優実さんもまた、2019年世界で最も影響力のある女性「100人」の1人として選ばれることとなりました。

 

今回はここまで大きなムーブメントとなった「#KuToo」とは?また、その活動において意見を述べている有名人、著名人の方々の言葉を通して、「#KuToo」が私たちに与えたものが何だったのかについて追っていきたいと思います。

 

(※長い記事ですが、私が最もしっくり来た結論は最終ページにあります。ホントにスイマセン)

◆2019年 芸能人・石川優実が受賞したユーキャン新語・流行語 #KuToo運動ムーブメントとは?読み方は?靴?苦痛?

「#KuToo」は2019年1月24日に元グラビアアイドルとして活躍する芸能人だった石川優実さんが「職場でハイヒールの着用を女性に義務づけることは許容されるべきではない」という内容をtwitterで発信したところ、瞬く間に数千回に及ぶリツイートをされたことによって、

 

本格的に「#KuToo運動」として展開したムーブメントです。読み方は#KuToo(クートゥー)です。

 


画像:『日刊スポーツ』2019年12月2日

 

#KuTooが
2019年流行語に。

 

2019年12月2日には毎年年末の風物詩でもある「現代用語の基礎知識選 2019年ユーキャン新語・流行語大賞」発表会が行われ、『#KuToo』もトップ10入りを果たしました。

 

授賞式のスピーチにおいて、石川優実さんは「#KuToo」とは?ということについて、

 

「ヒールの否定運動じゃない。好きな方は履いてください。」
「(女性だからと)優遇して欲しいわけではない。」

 

あくまで「靴問題」を介して男性と同条件で働くことを認めて欲しいというだけだということを改めて強調されていました。

 

 

◆石川優実さんが作ったのではない?日本発祥の「#KuToo(クートゥー)」というハッシュタグの意味は「#MeToo」からインスパイアされた造語

人によっては「纏足」のような拷問にも値するハイヒール・パンプスの強要女性に対する「性差別」に絡んだ反発運動「#KuToo」という言葉は、

 

 

2017年に「セクハラや性的虐待を見て見ぬ振りをするのは終わり」にする運動として多数のハリウッドの著名人たちが賛同から広がった「#MeToo」をもじってつくられた造語です。

 

 

「#KuToo」=「靴」「苦痛」をうまく掛けた言葉ですが、石川優実さんによると、この言葉は石川優実さんが自身が作ったものではないそうです。

 

この#KuTooという言葉は私が作った言葉ではありません。運動が進んでいく中で、センスのある賛同者の中の1人の方が作ってくださった言葉です。

昨年ノミネートした#MeTooの受賞者が、声を上げた全ての人々だったように、この#KuTooの受賞者も私個人ではなく、アクションを起こした全ての方々が受賞者だと思っています。

引用元:huffingtonpost.jp

 

 


画像:石川優実公式twitter

 

 

2019年1月26日に誕生したハッシュタグ「#KuToo」。すぐに周りの方々にはセンスがいい!すごい!という歓声が上がっていました。

 

この方も表彰すべきだと思う。

 

 

◆女性会社員時代の私『#KuToo』の初期意見接点と石川優実さんとの決定的な違い、違和感は「女性差別」という批判

私自身、会社員というものを自主退職したのが割とつい近年のことです。

 

 

長きにわたる女性会社員時代に感じていた違和感として、日本社会における心が籠っていない「クールビズ化」の風と、一方で頑なに崩れることのない「真夏でもパンスト着用がフォーマルである」というものが、同時に大きな柱としてオフィスに存在しているということがありました。

 

 

ウエスト部分に毎年
アセモできてました(笑)

 

 

パンスト(パンティー・ストッキング)というもの自体が、とてつもなく暑くて窮屈で、おまけにすぐ破けるため運用コストもかかり、それでいて全く社の利益に貢献もしておらず、経費にも計上できない、でもマストという私にとっては何重もの疑問符が挙がる意味不明の存在だったからです。

 

 

フォーマルねぇ。

 

 

今回のテーマ「#KuToo」活動におけるパンプスの存在感は私の持っていた長年の違和感、疑問符を前提で支えている概念でもあったことから、初動から興味を持ってみていました。「女性のパンプス着用はマナーや常識」というものに付随してくるものが「パンスト強要」でもあったからです。

 

 

しかし、あくまで私の場合ですが、これを私たち女性に強要してくる相手というのはその殆どがなぜか同じ「女性」でもありました。(ヒールも)また、海外で活躍する女子校時代の同級生たちに聞くと、どうやらそれは日本独特の文化であることも分かっていました。

 

ですから、確かに私が女性であるからこそ起こっていた問題ではありましたが、私の中ではこれを女性に対する「性差別」というところに置くのは何となくしっくりくる印象ではなかったことを最初に意見しておきたいと思います。(定義すら分かりませんが、私はフェミニストではないので概念とか難しいことは語ることはできません。)

 

 

そして私自身は結局のところ、その嫌悪感や疑問から根本的に立ち向かわなくてよくなりました。何故なら「会社を辞めたから」です。ですからこれを権利義務の切り口で語るのも、私は少し違うかなという気持ちがあったりもします。

 

 

本当に嫌なら辞めればいいし、「辞める」という権利を私たちはパンプスやパンストを履いている時にも、はく奪されることなく手の中に握りしめているからです。それを行使することによって命や自由を奪われることもありません。

 

 

私たち日本女性が今、手に握りしめている星の数ほどの選択肢を思えば、ぶらさがっておいて100%常に快適に全部くださいという権利の方向には私は進みたくないなという気持ちがあったりします。

 

既存社会は、戦後男性が妻子を養うために時間をかけて合理化した社会。

 

そもそも
私たち用ではない。

あとからノコノコやってきて平等を主張するのも違うのかな?と思ったりします。コロナ大流行の後は、「私たちは私たちの社会を築けばいい」ということにも女性たちは気付きつつあります。

 

 

ちなみに私は、プライベートではまだパンプスパンストをばんばん履いています(笑)だって、可愛いなあ、と思うので。自分の楽しみのひとつという部分です。

 

 

ここからはこの「#KuToo」ムーブメントについて批判、賛同など何かしらの意見を述べている有名人、著名人の方々を見ていきたいと思います。

 

◆自称こじらせお菓子グラビアアイドル・フェミニスト【石川優実さん】ムーブメントの発案者!2019年英BBC「世界で最も影響力のある女性100人」に選出される /「#KuToo運動」に意見した有名人・著名人インスタ画像

1987年、愛知県生まれで岐阜県育ちの石川優実さんは「#KuToo」運動の発案者で、ムーブメントの中心的人物となる女性です。2020年に33歳となった女性です。

 


画像:石川優美公式ブログ

 

2004年から芸能界デビューをしており、初期はお菓子系アイドルとして有名人だったようで活躍されていたそうです。

 

 

◆2017年 「#KuToo」運動の石川優実さんは、それ以前に経歴として日本国内「#MeToo」運動にも「女性差別反対」を掲げ参加していたらしい

2019年に「#KuToo」運動へ広がる活動展開の前に、石川優実さんには日本での「#MeToo」運動を行った経緯が基盤としてありました。

 

 

2017年に欧米のハリウッド女優を中心に爆発的に広がった女性に対する被害を告発する「私も」運動「#MeToo」は、日本国内においても伊藤春香はあちゅう)さんが行ったセクシャルハラスメント告発をきっかけに動きを見せます。

 


画像:https://endia.net

 

そして、石川優実さんも伊藤春香はあちゅう)さんに追随して自身が経験した芸能界でのセクハラ事情をTwitterや有料noteで告発していく形をとっていました。

 

ここで私自身のなかでの話をすると、「#KuToo運動」という言葉を聞いて私が描くものと、石川優実さんの発信はちょっと体感やアプローチが違うな、というものが初動から何となくありました。

 

 

石川優実さんの言葉のニュアンスや波動として、そのちょっとした違和感があったのはココが要因(#MeToo)だなと思ったのですが、いい悪いは別として石川優実さんのベースには「女性被害者という概念が強くあるように思います。

 

 

その為、必然的に「#KuToo」にフィールドを移しても「性差」つまりは男性が加害者であるというニュアンスがぼんやりと浮かび上がってくるような活動をしている温度感が出てきます。

 

 

◆2019年 「石川優実@#kutoo署名中」ツイートがムーブメントを起こす!きっかけは高校卒業後の専門学生時代、仕事場である葬儀屋バイトでの靴の性差 twitter意見コメント

発信者である石川優実さんはそれこそ呟くような、ホワっとした雰囲気で発信したにもかかわらず、意図せず一気に火がついてしまったのが「#KuToo」運動だったという印象を感じます。初期の石川優美さんの発信はこんなものでした。

 


画像:twitter

 

私も1日2万歩以上歩く職場に居たこともあるため、靴のデザインが疲労度合いに直結することはとてもよく分かります。石川優美さんが感じたのは職場である葬儀屋での男性と女性の靴の違いに対する不平等感だったようです。

 

 

葬儀場で働いていた石川優実さんは男性社員の靴を揃える場面で、女性も男性くらいかかとの低い靴であれば働く効率が上がるだろうなと感じたそうです。そして、この違和感の解決に賛同する人々に対し、このような提案をします。

 

 


画像:twitter

 

個人で闘うのではなく、同じ意見を持つ多くの女性たちによって価値観を動かしていくことつまり、ムーブメントを起こすことが弱い立場である一人一人が「大けがをしないで勝ち取るための得策」というところでの提案でした。

 

 

◆2019年6月 石川優実さん 厚生労働省へ要望書提出「#KuToo(クートゥー) 」パンプス反対署名1万8000人超える 性差別でジェンダーハラスメントだから!?の意見の違和感

この「#KuToo」に関するtwitter発信は予想以上の大きな反響を起こし、石川優実さんはその後、特定の種類の靴を着用することを女性に義務づけている企業について、これを禁止するよう厚生労働省に求めるための署名活動を開始しています。

 

 

パンプス着用強制について。

 

約半年後にあたる2019年6月3日、石川優実さんは厚生労働省雇用機会均等課に対し、集まった18,856人の署名と共に「企業が女性のみにハイヒールの着用を強制することを禁止するよう求める要望書」を提出しています。女性のみに強いることは「性差別」「ジェンダーハラスメント」にあたるとも添えてあったようです。

 

 

女性のみに強いられるパンプス着用が「マナーや常識」だとみなされる風潮に異を唱えるムーブメントという側面だけでなく、「性差別」「ジェンダーハラスメント」というかなり重厚感のある既存の未解決テーマもしょってしまいました。

 

 

石川優実さんが大事にしたいところは、パンプスを好むことを否定するものではなく、女性に対してだけパンプスを強いる職場がある事に対する問題提起であるという事です。

 

 

「#KuToo運動」に関するドキュメンタリーの中では石川優実さんはこのような内容を語っていました。

 

現状、何も思わない人や押し付けられること自体に嫌悪感を感じない人もいるのは自然であるし、それはそれでいいけれど、

何かしら私のように違和感を感じる人には「自分で選ぶ」というのはどういうことなのか?それを一度考えてもいいのではないかと思う。

圧力からやるのではなくて、自分がそれをしたら幸せになれるからやっているという判断ができる社会であったらいいなと思う。

 


画像:石川優実公式Instagram

 

正直、なかなかツッコミどころが満載な初動という印象です。ただ、言わんとしていることはとても分かる!という部分もある事から、もう少し小さくゆっくり対岸に男性を設定せずに、色々な得意技を持つ仲間が集まってからスタートできれば・・・という印象を個人的には持ちました。

 

 

◆でも2019年 #KuToo石川優実さん英BBC「世界の人々に影響を与えた100人の女性」に選ばれる海外ニュースと本人コメント画像

しかし、石川優実さんは2019年10月、#KuTooを呼びかけて2万人分の署名を集めたことをイギリスのBBCが評価したことで世界の人々に影響を与えた「100人の女性」のひとりとして選ばれました。

 


画像:石川優実公式Instagram

 

石川優実さんは受賞に際し、次のようにコメントしています。

 

私たちは、まだ多くの人々が日本に性差別があることに気づいてさえいない状況にあり、#KuTooキャンペーンも差別の問題と見なしていません。私たちの日常生活の中にある男女間の差別に気づき、男性と女性が平等であることを実感してください

引用元:https://www.huffingtonpost.jp/

 

すっかり性差別問題に(;’∀’)

 

◆2019年11月 石川優実さん出版書籍『KuToo(クートゥー): 靴から考える本気のフェミニズム』通称『クソリプ本』のtwitter引用、捏造問題に現在も批判と意見が殺到 画像

2019年11月に発売された石川優実さんの『#KuToo本』が残念なことに色々な意味で批判を浴び、暫くの間「絶賛炎上中」状況が続きました。

 


画像:Amazon

 

争いの元となっている理由としては石川優実さんが「クソリプを飛ばす人たちのメンタリティを研究する」という目的で出された本の中に、実際に存在する57名とのtwitter上のやり取りが転載されており、「クソリプ」とされたそれらの方々の発信が主に以下のような当初の状態と異なる形で編集、捏造、改ざんされていることに対するものでした。

 

その為、文章の内容すら意味が異なってくる編集がされているものもあったようです。指摘されていた内容は主に以下です。

 

●クソリプ(リプライ)が一般的な「リプライ」には当たらず、引用RT、ハッシュタグをわざわざ使ったTweet、さらにはどちらでもない発信にさえ「クソリプ」として表記

●実際のTweetと異なるリプライしているかのような書籍上の表記デザイン

●それら捏造等

 

ここは正直、「#KuToo」という、とてつもなく大きな可能性に満ちたムーブメント宝石のようなネーミングに対して、既に牽引するべき人材がその大きさに耐えられなくなってしまっている印象を受けました。

「クソリプ」なんていう流行りの乱暴な言葉と攻撃性しか感じられない人にはちょっと勿体なさすぎる「#KuToo」とその運動となってしまったというのが私の主観です。

 

⇒次ページ【ベルギー大使館反応】~各界有名人の意見

 

コメント

  1. より:

    はじめまして。大変面白く読ませて頂きました。Kutooについては知っていたのですが、石川さんがなぜそんなに批判されるのか、恥ずかしながら存じ上げなかったので、なるほどと思いながら拝読しました。石川さんに限らず主義主張を唱える方の中には、「女性差別の問題」「男性から差別される」という風に論点がずれていく方が多いような(本人からしたらずれてるわけではないのかもしれないけど)印象を受けます。私も、他の著名人の方がコメントしていたように、Kutooが男女問わず「選択権を与える」という問題提起であるべきだと考えています。また、主さんがまとめておられたように、男性ならではの息苦しさも当然あると思うので、主語を過度に大きくしたりだれかを敵視する形ではなく、それぞれの息苦しさやつらさを共有できるような社会であってほしいなと思います。
    しかし、「風習に反対の声を上げる」「フェミニスト」などの行為や存在自体に嫌悪を示す方(男女問わず)はTwitterなどでは見かけることも多いので、主張を訴えることすら許さない方が多いのは世間の生きづらさを感じます。長くなりすみません。勉強になりました。

  2. kira2kira2 より:

    とてもあたたかい感想をお寄せいただいてありがとうございます。こちらの記事を作成した当初は世界でコロナの問題もまだ起こっていない時期でした。当時の私の違和感としてあったもののひとつに、SNSというこれまで以上にたくさんの人々と意見を共有し繋がることが出来る魔法のツールが、まだ使用者である私たちの感性や思考の整理が追い付いていないところで、思わぬ争いや対立構造をつくりやすい状況にもなってしまっていることがありました。

    2020年のコロナ大流行によって激変する社会の節目を経て、私たちは「人々とつながることが出来る喜び」や「国内男女で闘っている場合ではない」ことに気づきつつあると思います。また、女性が意見や権利を主張できる土壌は世界的にも歴史的にも「国家が強く豊かである」という事に帰属していることを考えると、女性こそ、この「あたりまえではない豊かさを獲得している日本」の国防について真剣に考えていくべきシーンになっているとも主観ですが感じています。

    こちらのブログも立ち上げから数年経過し、今後の運営についての岐路にありましたので、私の方が漣さんからコメントを頂けてとても励みになりました。私なりに力を入れてつくった1つでもあったので、とても嬉しかったです。心よりお礼申し上げます。

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