今回は、日本の建国バースチャートより、非常に感慨深い未来への指針が見えたため(勝手に私がそう思い込んでいるだけですが)今後の投資目線でのひとつのエッセンスとして知って頂き、楽しんで頂ければなお幸いです。
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■西洋占星学による日本の建国チャートを出してみよう!
今回のテーマは日本の建国チャートを西洋占星学で見てみたい!とふと思ったことから始まりました。
■日本の建国日はいつ?緯度経度は?
人や国家のバースチャートを調べるには、その人や国家が誕生した正確な年月日が必要になります。
日本の建国記念日が2月11日という事だけは知っていたので、それで言うと日本の太陽星座は「水瓶座」だなあ、なんてフワっとは思っていたものですが(笑)、今回改めて詳しく調べてみることにしました。
現在、日本のはじまりとして最も定着していると思われるのは、神武天皇(神話)で都を開かれ即位した紀元前660年2月11日というものです。
おっと!紀元前(笑)
我々が当たり前のように暮らしている我が国日本ですが、ざっと2680年以上の時間、国家として途絶えることなく歴史を刻み続けています。こんな国は他にありません。世界第二位のデンマークでさえ、西暦900年頃ですから、日本の半分以下の歴史です。
世界最古の国、日本。
現代においては、圧倒的なスケーラビリティーに日本が脱帽しているGDP第1位のアメリカ合衆国ですが、実は西暦1776年の建国ですから、国家としての歴史と成熟を考えた時には、仙人と赤子くらいの違いがあってしかるべしです。歴史で言えば足元にも及びません。こうして考えると、そら、短絡的かつ未熟な判断も繰り返すよね、という気持ちにもなります。
日本は、この地球上で最も長く存続し続けている国家という輝かしき実績と歴史をもって今も存続しているわけです。今のような不穏な乱世において、日本が世界平和のために出来ることがあるはずだと感じますし、日本人こそが世界の安寧へ導く存在として活躍するはずだと、キレイゴトではなく思います。
日本の未来は、少子高齢化と増税で絶望的かつオワコンだというのは、戦後の茶番劇と1990年以降の経済の急降下、そして世界で唯一、30年定点に立ち止まり続けた平和ボケによって引き起こされたように見え、その間、渦中で生きている人間にとっては、それなりに大変な影響力を及ぼしたものの、日本の歴史から行ったら、言うて1.1%ほどの時間に過ぎません。(30年÷2683年)。
人は人生の3分の1くらいは寝ているわけで、この30年は壮大な日本の歴史からすれば、うたた寝にも及ばない時間です。大したことは無い。
自尊心だとか愛国心だとか言うものを一切放棄させられ、日本の歴史すらを学ぶこともない現代の日本人からすれば、なんでこんな色々な意味で「脆弱にしか見えない」国家が、世界で最も長い歴史を刻むほどの「最強国家」であり続けているのか?不思議でたまらないだろうと思います。
おそらく占星学チャートを見ることで、何かそのヒントとなるものが隠れていることでしょう。私たちは今、それを知っておく必要があるとも感じます。
とても楽しみになってきました。
■紀元前のチャートの出し方
最初から偉そうなことを掲げてしまいましたが、私は人生で初めて紀元前のチャートというものを出しました(笑)。最初は出せるのかなあ??と不安でしたが、下記のサイトで出力できることが分かりました。ご興味のある方はご自身でも使ってみてください。
■日本の建国チャート(西洋占星学ホロスコープ)の分析をしてみよう!
日本の建国チャートを算出するにあたり、前述の通り、年月日は紀元前660年2月11日、場所は神武天皇が即位され、都を開いたとされる奈良県橿原としました。
ぱっと見でもなかなか、激しいチャートをしています。2680年以上の存続も、一筋縄ではいかない様々な困難と試練があったことが伺えますし、そうした激しいエネルギーを発する試練を乗り越えて獲得してきたものが、今日の日本を支えているという事が分かります。
●出生地:奈良県橿原市
●北緯:34.30
●東経:135.47
●出生時間:不明(正午算出)
時間が不明なため、チャート上にあるハウス、感受点(MC、ASC)については正確ではない為記載を避けます。但し、午前6:00と設定した時のASCは水瓶座、MCはさそり座、正午と設定した場合のASCが双子座、MCが水瓶座であることから、
ASCについては(水瓶、うお、牡羊、牡牛、双子座)
MCについては(さそり、いて、山羊、水瓶座)である可能性が高いと思われます。
ホロスコープ算出資料:My Astro Chart(http://www.m-ac.com)
■日本の建国チャートから各天体の属する星座を調べてみた
まずは日本の建国チャート全体を見た時に、特に気になるアスペクトや特記事項等についてまずは列挙します。
◆アスペクトの基本はこちらです↓
①波乱万丈「グランドクロス」+3つの救いとなる「調停」
日本の建国チャートで最もインパクトがあるアスペクトは「グランドクロス」という特殊配置を持つことです。
①~④が全ての点と90度または180度という葛藤の角度を形成しているため、出口が見えないような葛藤が起こり、あちらを立てればあちらが立たず、といった不毛な展開になりやすい配置です。その為、葛藤の大きさも非常に大きくなります。
<グランドクロスの配置図>
しかし、この配置を持つと、非常に大きな試練としての困難を与えられる一方で、その課題を乗り越えた際には、相応に大きな報酬を受け取ることが約束されています。個人の場合にはどうしても波乱万丈な人生になりやすいため、もともとそうした数々の試練に耐えうるタフな精神力と、素質に恵まれていないと与えられない配置でもあります。
国に精神という概念があるのかどうかは分かりませんが、個人の場合には魂の成長や成熟した精神性へと向かわせてくれる配置と言われています。
本人の実感としては苦しいことも多いのかもしれませんが、宇宙からすると完全にギフトであり、困難を与えられることのない恵まれた安定の人生よりも今世で獲得するものが非常に大きく、意義のある実りが期待できる人生となります。(でも結果は本人の闘い方による)
グランドクロスは一般的には同じ3区分(活動宮、不動宮、柔軟宮)内で起こることが多いため、それがテーマの色を示すことになりますが、日本の場合はほぼ「活動宮内」に納まっているものの、ドラゴンヘッドだけは不動宮に入っています。
活動宮のグランドクロスと言うと、もっとも苛烈さが出る印象です。
この4天体の総当たり戦での葛藤が激しく内部葛藤を起こしています。
救いとなるのが、このグランドクロスの中での不毛な対立構造を外から仲裁したり、便宜を図って対立を和らげてくれる「調停」というアスペクトが3つもお守りとして与えられていることです。
<調停の配置図>
①-③の180度で対立する関係を、双方にとって調和となる角度の位置にある天体②が「調停」して助けることになります。
青のラインが調和の角度で助けてくれていることを意味し、具体的には
水瓶座太陽、牡牛座冥王星、さそり座海王星がそれにあたる天体となっています。太陽も冥王星も海王星も非常にエネルギー値の高い、高貴な天体ですから、これら強力な天体に仲裁されている意味で非常に幸運だと言わざるを得ません。
◆タレントの江頭2:50さんはグランドクロスを上手く転換してご活躍の方です。
②天体が集中するところで起こっている大葛藤の「Tスクエア」+強力な「調停」
日本の建国チャートには、①でお話したグランドクロスのアスペクトに入っていない部分にも、さらに強烈な対立や葛藤をもたらす「Tスクエア」というアスペクト(赤線)が成立しています。
この「Tスクエア」の構成要素となっている各天体は、単独でもかなり強力なエネルギーであるということに加え、水瓶座、さそり座領域では天体がコンジャンクション(合)を起こして、エネルギーをさらに強め合っていることから、グランドクロスを構成する各天体同士で起こるものに比べても、それ以上に対立や葛藤のエネルギーは相当大きなものとなりそうです。
けれども、この大きな大きな葛藤に対しても、山羊座水星と獅子座のドラゴンヘッドというエネルギーが、対立を和らげ、打開点を見出すことへ力を貸してくれています。
よく日本は神秘的な力に守られている国である、という話を耳にすることがありますが、獅子座ドラゴンヘッドの役割を見ると、それを彷彿とさせるものを感じます。
③「ミスティックレクタングル(神秘の長方形)」~クリエイティブな事柄へのご縁(?)
丁度、グランドクロス及びTスクエアの対立や葛藤の構図を「調停している天体」として日本はミスティックレクタングルというこれまた非常に特殊な配置をしたアスペクトを持っています。
<ミスティックレクタングルの配置図>
上記①~④の全ての天体の地点の外枠が調和の角度(セクスタイル・トライン)で結ばれており、対角は180度の位置(オポジション)で対立しているものの、調停の角度とセットになっているという構図です。
大きな課題に対し、常に救いが用意されている意味で、非常に優遇されている配置をしています。通常は発生してこないような独自性の高い達成を果たすとされ、クリエイティブな分野で多いアスペクトとも言われています。困難を糧に、大きな実りを生み出していくエネルギーに恵まれています。
日本の建国チャートから、大枠の構図を見てみると、およそ以下のようになっています。
赤字(Tスクエア)
青字(ミスティックレクタングル)
上記アスペクト内には収まっていないものの、水瓶座太陽は、グランドクロスの構成要素である天秤座の月へトラインの角度でサポートをしています。
非常に面白いなと思うのが、180度のバチバチの対立(オポジション)をつくる所には、必ず「調停」によって仲介者となる星が打開策を必ず見つけ出すためのように存在しており、
それぞれの星は、全て完全な「善者」であることも「悪役」であることもなく、時にはどこかと対立したり、時には誰かの仲裁者となったり…というように、日本の内部でまるで食物連鎖や水の循環を見ているような持ちつ持たれつという絶対的な調和関係を全体として形成していることです。
どの要素も上下も強弱もなく、全てが欠けてはならない「必要・必然・ベスト」の大事な存在であるという宇宙の理ににも似たアスペクトの構成を日本の建国チャートは持っているように見えます。日本列島の形体が世界の縮図と言われることがたまにありますけれども、実はこうしてみると日本の建国チャートは宇宙のエネルギーの縮図かもしれないなと本気で感じます。
◆安倍晋三元首相も神秘の長方形(ミスティックレクタングル)をお持ちでした。
④天体の全体配置と分類
日本の建国チャートを見ると、360度全体へ天体や感受点が散らばっており、内外バランスに偏りがない印象を持ちます。また、エレメントを見ても、火・土・風・水どの要素も持ち合わせており、こちらに関しても非常に偏りの少ない印象を持ちます。
世界の中で、様々な個性や独自の文化を持つ他の国家に対しても、共通点や理解を見出すことのできる性質を持っていると言えそうです。
その中でも、あえて挙げるとすれば、やはりグランドクロス、ミスティックレクタングル、Tスクエアの構成要素となっている星座(牡羊座、山羊座、天秤座、獅子座、牡牛座、さそり座、水瓶座)に関しては、日本独特の個性に繋がってくる大事な要素を持っていると言えます。
■日本の建国チャートから各天体の属する星座を調べてみた
日本の10天体の各星座を調べ、そこから読み解けることについてランダムに記載していきます。あまりにも情報量が膨大になってしまう為、アスペクトについては特に気になるもの以外は取り挙げません。ご了承ください。
◆12星座(サイン)別の行動原理&キーワードはこちらです↓
■日本の「太陽星座」は自由と公平性、革命的先端テクノロジーを担う「水瓶座」
日本の太陽星座は「水瓶座」です。太陽星座は社会的立ち位置での個性を表すと言われているものです。
日本の太陽星座は「水瓶座」という事で、改めて、非常に感慨深いなと感じるのは、日本はやはり先端テクノロジーの分野で世界に光線を放っていく国なのだということと、もうひとつ、実はどんな国よりも民衆の「自由」と「公平性」に対する意識が非常に強い国なのだという事です。
欧米のように根強く続く人種差別もほとんどなく、満州統治時代、台湾統治時代においても現地の発展のためにインフラ整備へ莫大な投資をし、現地人たちの雇用も十分な手当てと共に作った歴史があります。一方的な支配と搾取の歴史が世界で続いていた時代において、日本の統治は非常に稀有な方法であったと言えます。
画像:宝島社『日本人が残した素晴らしき満州』
水瓶座の象意には「独創性」「公平性」「民衆」「先端テクノロジー」「変革」「パイオニア」というようなものがあります。太陽星座にこのような象意を持つ日本にとって、これらのエッセンスはこれからも日本が日本らしさを発揮する上で非常に重要な要素となるでしょう。
1点、今後の課題として、今年からトランジットの冥王星は何回か山羊座と行ったり来たりを繰り返すものの、水瓶座への移行が始まりました。これから約21年という長い年月をかけて「水瓶座」領域は破壊と再生の大規模工事に入ります。
日本もココからの21年間で
大規模な破壊とともに
再生による大変貌を遂げる。
水瓶座に太陽星座を持つ日本も例外ではなく、冥王星の破壊と再生のエネルギーの影響を大きく受け続けるでしょうし、ここから21年という歳月をかけて、日本は抜本的な見直しと破壊がなされ、新しく、もっと素晴らしいものへと「生まれ変わる」時間に入ります。
ですから、ここから少なくとも冥王星が水瓶座を出ていく2044年までの期間で、日本は大きな変革の時代を通っていくことになります。2020年から始まった「風の時代」は水瓶座からスタートしました。水瓶座は今後200年の中で価値観を強めていく代表的な風星座でもあります。
ここから21年間での日本の生まれ変わりの作業が、これからの時代をリードしていく強い日本を取り戻すチャンスとなるのかもしれません。その為には先に様々な「破壊」の作業に絶えていかなければならないわけですが、その先には日本が導く世界の公平性や先端テクノロジーが待っているのかもしれません。
投資的には、各種先端テクノロジーもそうですが、CBDC、ブロックチェーン、仮想通貨、宇宙開発技術についても、周回遅れ感が否めなかった日本も今後、リードしていくことになる可能性はあるのではないかと感じます。それらは水瓶座領域との親和性が強いためです。
破壊の作業は何重にも変容を求められるしんどい期間となるでしょうが、常にその横では「新しいより良いもの」が出来上がっていく楽しみを喜びとし、未来を恐れず進んでいきましょう。
■日本の「月星座」は調和と平等、美意識を司る「天秤座」
日本の月星座は「天秤座」です。月星座は内面的感性を表すと言われています。
天秤座の象意としては、代表的なものとして「調和」「平等」「パートナーシップ」「関係性」「バランス」「契約」「美意識」というようなものがあります。
太陽星座である水瓶座の示した「公平性」と同じようなニュアンスを持つ天秤座の「平等」のニュアンスがお互いのスピリットを共有・強調しているように見えます。
水瓶座と異なるのは、水瓶座は「個性・独創性・それぞれのユニークな発想」を大事にするのに対し、天秤座は相手との信頼関係、調和的関係、距離感のバランスなど、パートナーとの共存共栄や協調を願うというところです。そこに「美」はあるという考えです。
かつて「美しい国、日本」を掲げた故安倍元総理大臣は、その真意として「世界に信頼され、尊敬され、愛される、リーダーシップのある国」というお話をされていましたが、日本の建国チャートを見ていくと、各所にそのエッセンスが散りばめられており、特に天秤座の象意にある「美意識」と重なる意味で、数奇な感覚を覚えます。(安倍総理は建国チャートや日本の背負っている星座や星を知っていたのではないか?)
また、故安倍元総理は以下のようなお話もされていました。
人々が美しく心を寄せ合う中で、文化は生まれ育つ
文化とは単一的なものへ向かう「同化」ではなくて、多種多様な独自性に対して、慈しみの心をもってお互いが尊重し合い、大事に見守り、育んでいくことだろうと思います。
日本には、少なくとも背負わされている天体や星座を見る限りの上では、故安倍総理の描いていた「美しい国」を実現するだけの要素を十分に与えられていることが今回の記事の最後までに分かると思います。
■日本の「火星星座」は支配欲を慈愛に変容させる究極の闘い「さそり座」
日本の火星星座は「さそり座」です。
火星星座は闘いの主戦場となるところや、その相手となるものという意味合いがあります。さそり座を説明するのは非常に難しいのですが、簡単に日本のことで考えた場合、前項で出てきた「慈しみの気持ち」や「(相手と)深く繋がる」というものを手に入れる為に関わってくるように感じます。
けれども、それを手に入れるための戦いの火星と考えた時に、とても簡単に手に入れられるような代物ではなく、そこまでには多くの犠牲や破壊、とことん苛烈な闘いの数々があることを予想させるアスペクトでもあります。
さそり座には火星のほかにも試練を与える土星も入っており、対立する星座(水瓶座・牡牛座)の中にはかなり強烈なエネルギーの星々があることもみると、並大抵の課題ではありません。
あらゆる世界の支配欲、自己の独占欲と闘い、財や豊かさ、テクノロジーを全体のために分かち合う慈愛の心が試される印象を覚えます。土星は試練を与えながら実現を促す天体でもあり、海王星は宇宙意思が日本へ期待する夢と考えると、この火星と土星の課題は日本にとって本当に大事なものとなりそうです。
この葛藤のブレークスルーポイントとなりそうなのが、調停を構成している山羊座水星、獅子座ドラゴンヘッドとなるわけですが、いずれも組織や集団を統率するリーダーシップのある星座となっています。
つまり、日本が世界に対してリーダーシップをとれるような状況を実現する事が、大きな宇宙課題克服のための第一歩となるということになります。但し、山羊座水星、獅子座ドラゴンヘッドはグランドクロスの構成要素である為、あちらを立てればこちらが立たず、という八方塞がりなる傾向も出てきます。
■日本の「水星星座」は必ず結果を出そうと努めるストイックな「山羊座」
日本の水星星座は「山羊座」です。水星は、思考や知識、交通、通信、コミュニケーションなどが代表的な象意ですが、日本という単位で考えた時には「思考や理念、振る舞い」と考えてよいのではないかと思います。
山羊座は掲げた目標を必ず達成するためにストイックに努力をコツコツ重ねる星座であり、集団を統率するリーダーシップを発揮する権威ある地位を象徴します。
水瓶座太陽を中心とした牡牛座冥王星、さそり座の間にある大葛藤のTスクエアについてのブレイクスルーポイントのひとつとして「調停」を形成し機能します。日本がリーダーシップをとっていくには裏付けとなる何かしらの「結果」であったり、自信や尊厳、肯定感を取り戻す必要があるという意味で、、向かいの獅子座ドラゴンヘッドとは、卵が先か?鶏が先か?の関係で対立を持っています。
しかし、両者ともに、最も激しい対立となるTスクエアの突破口であるだけに、山羊座水星と獅子座ドラゴンヘッドのテーマをしっかりと実現していくことが非常に大事になりそうです。
こうしてみていくと、グランドクロス(桃線)の中の順番としては、山羊座水星、獅子座ドラゴンヘッドを先に満たすと、Tスクエア(赤線)の課題に対する突破口が生まれ(調停)、そこが突破できると、今度はTスクエアの構成要素である水瓶座の天体が、グランドクロス(桃線)の中の残りの牡羊座木星、天秤座の月を調停でサポートしてくれることになる、という関係性が見えてきます。
こんがらがった
知恵の輪状態(;’∀’)
でも、ほどく方法はある!
■日本の「木星星座」は純粋にひた走る「牡羊座」
日本の木星星座は「牡羊座」です。木星はエネルギーや影響力の「拡大」「強調」を示す天体であり、射手座の支配星であることから「楽観性」「好奇心」も伴う傾向にあります。
牡羊座の象意は基本的には支配星に火星を背負っていることから「戦闘力」「闘争心」「情熱」といった、戦いを意味するものが多いわけですが、日本をテーマに考えると、それに加えて「純粋性」や「好奇心」「個性」というものも入ってくるような気がします。
そうした「意欲」全般が全体として削がれている傾向にある日本において、改めて「日本とはどんな個性を持った国なのか?」ということを考えて、そこに対して純粋な情熱と好奇心を広げていくことが大事であるという事が読めてきます。
その実現にはヒントとして「水瓶座」領域(つまり先端テクノロジーや民衆の自由と公平性のためのアイデア、変革)がサポートしてくれるという事と、どんなに技術において飛び抜けたとしても、対岸にある天秤座の「協調と調和・平等」が生む美意識を忘れてはならないというメッセージがありそうです。
日本は、欧米の選択したような「独占と支配」に手を染めてはならないという事です。
■日本の「金星星座」は誇り高き「山羊座」
日本の金星星座は「山羊座」です。金星は通常ワクワクするような好きな事や趣味、あるいは魅力的に映る領域などを示す天体です。
山羊座はコツコツと小さな結果を積み重ねていくマメな努力家であり、質素倹約を美とするようなストイックな性質があります。日本では「清貧」などという言葉もありますけれども、「努力」を重ね、身の丈にあった生活をして、慎ましく暮らすことが「善」というような考えが古くから続いています。
どんなに新しい事業家たちが「そんなのは古い!」と言っても、結局なかなか(良くも悪くも)「変わらない」のはこうした山羊座の伝統や歴史を重んじる感性が、環境によって生じたものではなく、日本という国家の先天的体質(個性)だからだと言えます。また、どうしても権威主義的側面が出て、既存権益を排除できない体質もこうしたところにあるように思います。
一方で、古き良き歴史や伝統を残していくという事に対する価値観も山羊座金星の影響が大きいと感じます。
■日本の「土星星座」は手放し、変容するための「さそり座」
日本の土星星座は「さそり座」です。土星は成熟するために必要になってくる大きな課題というニュアンスで捉えると分かりやすいと思います。
火星の項目ですでに大まかにはお話しましたが、日本の最も大きな課題は火星と土星で二重に示されているように、「さそり座」の変容をしっかりと遂げ、実現する事にあります。
つまり、内外で生まれる「支配欲」「独占欲」「コントロール」と言ったものと闘い、慈愛を元に深く信頼し合い、繋がっていく感性を手に入れるという事です。
その為には、支配欲や独占欲やコントロール欲というものをまずは手放さなければなりません。それに寄与するのが山羊座水星の考えである「質素倹約」「清貧」であり、コツコツとひたむきな努力という、現代においては鼻で笑われてしまうような感性であるのかもしれません。
けれども、長い目で見ると、日本は欧米に煽られてこの思考や感性を手放すべきではなく、この感性を自国の発展のためだけでなく、他国との分かち合いや公平性の実現のために慈愛を基盤として使っていくことが大事になると言えそうです。
山羊座領域はこの20年間で冥王星による徹底的な破壊が進み、現在残りの仕事をやっているような段階にありますが、新しい風の時代の山羊座の権威は、分かち合いの心をもったリーダーシップが発揮されることだろうと思われます。日本が活躍できる土壌が時代と共に整っていくような感覚を覚えます。
■日本の「天王星星座」は皆のためになる技術革新のアイデア満載「水瓶座」
日本の天王星星座は「水瓶座」です。天王星は水瓶座の支配星であり、日本の持つこの天王星は非常に強力なエネルギーを発揮できる場所に位置しています。さらに、太陽とコンジャンクション(合)までしている強烈な状況に加え、牡羊座木星からの「拡大」のエネルギーまで調和の角度で注がれていることを考えると天王星のエネルギーは最大限に達しています。
天王星、水瓶座はともに「先端テクノロジー」「民主化」「自由と公平性」「共有」という中心的象意を持っており「変革・転換」「パイオニア」「ユニーク(独自性)」という意味合いを持ちます。
つまり、
日本=民主主義の最果て
日本=自由と公平性の最果て
日本=テクノロジーの最果て
日本=ユニークの最果て
というのが日本の日本らしい本来の姿です。
そして、変化・変革・転換とは運命共同体であるという事です。
ですから、変化を拒むということは、日本の日本らしさを見失う事に等しいという事が言えるわけです。日本が日本らしく活躍するためには、牡羊座木星の「情熱」「好奇心」が助けとなります。
■日本の「冥王星星座」は職人気質でモノの品質にこだわる「牡牛座」
日本の冥王星星座は「牡牛座」です。冥王星は「破壊と再生」の星であり、徹底的な手放しと変容を強制する天体です。
牡牛座は主に「財」にまつわるモノと、その他に「技術」「五感」「感性」「肉体」「食糧」「土地」等を司る星座です。また、本質的価値、品質へのこだわり、なども出てきます。
天王星のところでも話として出てきましたが、日本は基本的に「変わり続けることが宿命の国」である為、財、技術に関しても徹底的に失ったり、徹底的に手に入れたりという事が激しそうです。
また、水瓶座領域やさそり座領域と形成しているTスクエアの関係を考えると、テクノロジーや独自性、独占出来るもの、支配できるもの等に関しても常に冥王星の破壊と再生のエネルギーが働くというところから言って、
一旦、日本が手に入れた世界最高峰の何か、に対してもそれが永続的に機能するわけではなく、独占したりコントロールしようとするとたちまち歪みが生じてくるような印象を与えます。
常に新しい、より良いものを生み出しながら、世界がより良くなるように分かち合っていくという事を繰り返す必要がありそうです。数年単位でリセッションを繰り返す米国のようなスケーラビリティーに惑わされることなく、動きは遅くとも地道にオタクな世界を開拓していくことが向いていそうな日本です。
■日本の「海王星星座」は深く人を慈しむこころを目指す「さそり座」
日本の海王星星座は「さそり座」です。海王星は宇宙が望み託す「夢」です。日本は火星、土星の厳しい課題をさそり座に背負いながら、壮大な夢も同時にさそり座をテーマとして託されています。
日本が最も目指さなければならないのは、さそり座海王星の夢の実現です。近年さそり座に天体のある人々のご活躍が目立つように感じるのですけれども、これは日本の海王星の夢の実現のために召集されている現象なのかもしれないなと個人的には妄想しています( ´∀` )
■日本の「ドラゴンヘッド」は情熱の炎を取り戻す「獅子座」
日本のドラゴンヘッドは「獅子座」です。ドラゴンヘッドは未来に手に入れるべきものを示すと言われています。
日本のドラゴンヘッドは獅子座に入ったばかりの初期度数であり、獅子座の最初の領域ということになります。非常にエネルギッシュな領域です。
獅子座の象意としては「個性」「オリジナリティ」「表現」「クリエイティブ」「演出」「プライド」「リーダーシップ」「誇り」というものがあります。
成熟し切った獅子座ではなく、初期度数の勢いある状況であるという事が非常に印象的です。
困った時のサビアンシンボルを見ていくと
獅子座1度 「脳溢血の症例」
~ハートを爆発させることで世界を創造していく、火のエネルギーを噴出させる度数
Tスクエアの葛藤のブレイクスルーポイントになりそうなところには、牡羊座木星、獅子座ドラゴンヘッドという純粋性やインスピレーションを伴った「火の要素」と、山羊座水星、牡羊座木星で共通する「活動宮」が出て来るのがポイントとなっています。
日本が全体としてブレイクスルーを起こすにはいつも「情熱」と「誇り」と「勢い」が大事になってくるということかもしれません。
困難はたくさんありますが、時代は徐々に日本の新しい存在感とリーダーシップ、活躍のために動き出しているように感じた今回でした。
未来を夢見て
アツくなるんだ。
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