今回は、河野太郎さんのホロスコープと各天体の星座を調べていきます。
■河野太郎さんの西洋占星学ホロスコープ、各星座算出のための概要(生年月日、出身地、国籍、出生時間)
河野太郎さんは、曾祖父に元神奈川県議会議長の河野治平氏、祖父に元副総理の河野一郎氏、父に元衆議院議長である河野洋平氏、大叔父も元衆議院議長の河野謙三氏という、代々政界の各時代で頭角を現す政治家を輩出した一家から出てきた政治家です。
河野太郎さんは慶応義塾大学に中学~大学まで属しましたが、大学については2ヶ月で退学し、アメリカへ。アメリカでは数年複数の大学を行き来した後、日本に帰国し、当時の富士ゼロックスへ入社、調査統計部に配属されています。企画部へ移った後には日本初のサテライトオフィスの立ち上げにかかわりました。
1993年(平成5年)には現在河野太郎さんの弟の河野二郎さんが代表取締役社長を務めている日本端子株式会社へ入社し、開発生産、海外輸出の担当をしていました。
1996年(平成4年)には政治家へ転向し、神奈川15区から自民党公認で立候補、当選を果たした河野太郎さんでしたが、暫くは無党派閥で活動を続け、後に麻生太郎さんの勧めで宮沢派(宏池会)へ所属するも、1999年(平成11年)には同派を離脱、河野G(大勇会)へ移動するなど、大学時代と同様、政治家一家から出てきた人物にしては、いつもやや根無し草感を醸し出し続けました。(主観)
しかし、第3次安倍政権以降、繰り返し入閣を果たすことになります。第90代国家公安委員長、第145-146代外務大臣、第20代防衛大臣、内閣府特命担当大臣、ワクチン接種推進担当大臣、第4代デジタル大臣等と現在に至るまで日本政界の中核で存在感を示しています。
●国籍:日本
●出身地:神奈川県平塚市
●出生時間:不明
■河野太郎さんの西洋占星術ホロスコープ(※正午算出)
河野太郎さんの日頃の印象から、この方も水瓶座が利いていそうだという予感がしていたわけですが、天体の星座配分を見ていくと、今回もまたおもしろい構成となっていました。
ホロスコープ算出資料:ARI占星学総合研究所
河野太郎さんは出生時間不明のため、正確な各星座の度数、Asc、Dsc、MC、IC、各ハウスは不明となり、星座同士の境に近い場合は隣り合う星座に該当してくる場合もあります、詳しくは、以下ページをご確認ください。
■河野太郎さんの各天体の属する星座を調べてみた
河野太郎さんの10天体の各星座を調べ、そこから読み解けることについてランダムに記載していきます。
■河野太郎さんの「太陽星座」は山羊座
河野太郎さんの「太陽星座」は山羊座です。山羊座と言うと中心軸の概念として「安定性のある集団をつくりあげ、その中で権力を握る」という目的が挙げられます。
その中心軸に付随した象意として、以下のようなものがキーワードとして挙げられます。
ですから、河野太郎さんには、もともとこうしたストイックな素質というものが基盤としてあって上下関係や立場に対する厳粛な姿勢というものも一応持っているという事が分かります。高校時代には陸上部に所属し、箱根駅伝を目標にしていたという経歴もあり、非常に山羊座らしい経歴だなと思いました。
メディアでは「政界の異端児」として、これまでになく自由な発想と歯に衣着せぬ様子で発言する印象を与えるような報道がされ、最初からそうした古い政界のしがらみを無視して思うまま突き進む人材かと誤解されそうですが、星を見ると、一概にそうとは言えないように思います。
生まれながらにして政治家一家の一員で、その独特の空気感を感じながら育ち、父親やお爺さんが権威性のある立場で活動していた人物ですから、いくら異端児を振舞っても、そうした立場の強弱をきちんとわきまえる姿勢は少なくとも資質としては備わっていると思われます。
それは家族的因果や過去世と関係があるとされているドラゴンテイルも同じ山羊座内にあることから感じることが出来ます。しかし同時に、やはり山羊座っぽさよりも異端児の色が前に出て来るのは、このドラゴンテイルとの山羊座同居のせいではないかと思います。(後述)
山羊座太陽はさそり座海王星とセクスタイル(60度)という調和の角度をとり、また蟹座の月とはオポジション(180度)という葛藤の角度を形成しています。それぞれ各天体の項目で後述します。
■河野太郎さんの「月星座」は蟹座
河野太郎さんの「月星座」は蟹座です。
何度も他の政治家の方々のホロスコープ分析でもお話している内容となってしまいますが、政治家のチャートに出て来る「蟹座」は多くの場合は「国防」「愛国心」「保守」として反映されることが多いです。(但し書きが後半にあり)
故安倍元総理も河野太郎さんと同じ蟹座の月を持っていました。
また、故安倍総理が総裁選で応援した高市早苗さんは「蟹座火星」を持っていましたし、
故安倍総理が亡くなる前日に応援演説に駆け付けていた小野田紀美さんは「蟹座のドラゴンヘッド」を持っています。
但し、蟹座が自分の甲羅で一生懸命守ろうとするものは本来「家族」「身内」「仲間」という意味合いがあり、政治家や国内で影響力の大きな活動をしている人に関しては、拡大解釈として「国家」という意味合いが出て来るということなので、河野太郎さんという政治家の中でどういう形で出て来るかは実際は現実の河野太郎さんを見るしかありません。
前項の山羊座太陽のところでも最後触れましたが、河野太郎さんの蟹座の月は山羊座太陽と、180度という葛藤の角度を形成しています。また、同じ蟹座に目指すべき方向性を示すドラゴンヘッドと、正義や政治、勝てる闘いをするという意味も持つ小惑星のパラスが入っています。
こうして星を見てみると、河野太郎さんは蟹座の方向性で政治家として生きていくことを星々は期待しているように見え、しかしそこを目指した時には、山羊座の権威とは少なからず葛藤が起こるということが示唆されています。
これら葛藤は「保守の概念」において認識の違いが生じたり、政治家として頭を下げたり遜った姿勢が大事になる(山羊座の偉そうで傲慢に見えかねない姿勢は一旦手放さなければならない)というニュアンスがあるかもしれません。
その対立する山羊座と蟹座の関係にさそり座の海王星がどちらとも調和の角度を形成し、応援仲裁をしてくれています。(海王星の項目で後述)
本来、保守主義とは、度量の広い、中庸な、そして温かいものであったと私は思います
引用元:『「超日本」宣言』河野太郎(講談社・2012年)
蟹座は水の星座で、豊かな感情が特徴として挙げられるため、この言葉は非常に蟹座の月らしい言葉だなと思います。
■河野太郎さんの「火星星座」獅子座
河野太郎さんの「火星星座」は獅子座です。河野太郎さんの火星は珍しく他の星とのアスペクトがありません。火星は若年期からの闘いの主戦場、闘志の矛先を意味すると言われています。
獅子座の火星で言うとまず、獅子座は火の星座であり、百獣の王ですから、非常にエネルギッシュでパワフル、ポジティブで情熱的というものがあります。また、誇り高い星座でもあります。
単なる成功ではなく、人一倍大きな誇り高き目的のために、情熱的かつパワフルに戦います。獅子座は舞台主役のような表現で脚光を浴びるような象意があるので、そうした表現力、演出力でセルフプロデュースをし、
どのようにすれば注目され、人々の興味を集めることが出来るか?ということに非常に長けています。もともと雰囲気として普通にしていても目立つため、そこに火星が入ることで、主役級の存在感を醸し出すことはお手の物と言えます。
河野太郎さんが獅子座火星と言われて私がすぐに思い浮かんだのは、河野太郎さんのマスクを利用した個性的で明るい自己表現でした。
サムネイルにも使いましたが、あまりに政治家らしからぬド派手さ、奇抜さなので、「河野さんのマスクがスゴイ」と次はどんなマスクをしてくるか、皆楽しみにしていました。
国民皆、数年間も制限のあるマスク生活を強いられ、非常に気分的に滅入るような日々を送っている中、河野太郎さんのユニークなデザイン柄のマスクは、見る人も会う人も元気にさせられたことだろうと思います。非常に獅子座らしい自己表現とアピール方法だと感じました。
■河野太郎さんの「水星星座」水瓶座
河野太郎さんの「水星星座」は水瓶座です。水星は知性、考え方、言語、コミュニケーション、通信、センス、交通、電子機器などを司る星です。
また、水瓶座は水星と非常に親和性のある星座で、テクノロジー、変革、パイオニア、公共性、公益性、民衆、ボーダレス、革新的、先端技術、イノベーション、奇抜、ユーモアなどを意味する星座です。SNSなどは、水星の領域と水瓶座の領域両方にまたがるような技術と言えます。
前項でのマスクの話の延長となりますが、色々なマスクの中でも、こちらのマスクのデザインは一体どういう事なんだい??と話題になった際、河野太郎さんは自身のtwitterを使って、実に水瓶座水星らしい素敵な説明をされています。
画像:河野太郎twitter
獅子座火星のこうした上手い自己演出・表現力と共に、水瓶座水星の言語力、SNSを使った民衆に対するユニークな発信という、各星、各星座の総合技で魅せてくれた河野太郎さんでした。
奇抜なデザインのマスク以外にも、水瓶座はどうも派手な色同士がぶつかって散りばめられた柄物デザインが好きという変わったセンスの方が多いと個人的には思っているのですが、河野太郎さんもどうやら私服やネクタイを見るとその様です。
マスク繋がりではありませんが、イーロン・マスクさんも、太陽は別の星座にもかかわらず、非常に水瓶座が効いている方です。
一方で河野太郎さんの水瓶座水星の課題としては同じ水瓶座の土星と5度以内でコンジャンクション(合)しており、蟹座ドラゴンヘッドと葛藤のオポジション(180度)を形成しているところです。
奇抜な表現や発信を通し異端児を演出することで、twitterは大盛り上がり、若者層からの注目や興味を集めることには成功した河野太郎さんでしたが、
それが発展し、「脱原発」やら「女系天皇の検討について(ブログ)」など、保守の基本方針とは異なる主張を勝手に始めてしまったことによって、保守としての考えを長年団結して守り、あたためてきた故安倍総理や党内の「長老」「重鎮」からの失望をうっかり買う事となりました。(あろうことか保守の異端児となってしまった。)
河野太郎さんは総裁選前までに原発の再稼働の必要性について改めて認め、女系天皇を容認する考えについても否定していたようですが、すでに後の祭り…。水瓶座水星の活動によって自民党の重鎮たちからの支持を失い、総裁選で勝つことはできませんでした。
けれども、このような水瓶座水星と蟹座ドラゴンヘッドの不調和についても双方に調和している射手座金星が、仲介役を担ってくれそうなので、やり方によっては何とかなりそうです。(金星の項目で後述)
■河野太郎さんの「木星星座」うお座
河野太郎さんの「木星星座」はうお座です。このうお座木星について知るには、河野太郎さんの他の星々との非常に複雑な関係性から把握することが必要になります。
木星は影響する領域やアスペクトを持つ星のエネルギーを「拡大」させる意味を持ちますが、その目的のひとつとなる「うお座領域」が何を意味するのか?という事がまず難解です。
そもそもうお座領域は「秘密」「謎」の領域であり、精神性に係る最も抽象的な領域でもあることから、いったい広い概念の中で何を示すかを考えていく上では、関係してくるアスペクトを持った他の星を見ていくことでしか辿れないようなところがあります。
先に複雑、と言ったのには理由があって、河野太郎さんの木星は、正面(180度)の葛藤の角度に乙女座冥王星と乙女座天王星、そして、120度の調和の角度にさそり座海王星があり、関わっている星々が、全て社会天体で、かつ海王星を介して土星も間接的に絡んでくることを考えると、強力な力を持った社会天体すべてがいちいち絡んでくるという事になります。
つまり、「時代」「時間軸」「機会」というものが、河野太郎さんの場合、人一倍大事になってくるという事が大前提であると思います。千載一遇のチャンス、というものが頻発しそうな印象があり、逆に一度その機会を逃せば、二度とそんな機会は与えられないというようなケースもありそうです。
天王星、冥王星、海王星については後述しますが、結果として、河野太郎さんのうお座木星はうお座の領域では「共感・慈愛の心」の拡大を意味し(と私は解釈しました)、
アスペクトを持っている天王星、冥王星、海王星に対しては成果に関しても問題に関しても「拡大」をさせる力を持っています。少しこれでは分かりづらいと思いますので、各天体の内容を見た後に木星の項目に最後にまた戻ると理解できると思います。(私も最後にこの項目へ戻りましたw)
■河野太郎さんの「金星星座」射手座
河野太郎さんの「金星星座」は射手座です。「射手座は目的のものに真っすぐ向かって射止める」星座であり、「遠くの未知なる世界への夢」を持つ星座でもあります。従って、しばしば海外との縁が出て来るのも特徴としてあります。当然その時には、外国語も得意となります。
金星は男性の場合、好みの女性も表しますが、ワクワクするような趣味や、心が躍るポイントなども表します。
画像:NHK
外務大臣時代の河野太郎さんの外国訪問は野党側からスタンプラリー外交と揶揄されるほど多かったようです。2019年の9月までの2年1ヶ月の間に訪問した国は延べ123か国、外務省によると確認出来る限り過去最多となりました。
河野太郎さんにとっては非常に向いている役職。
ポスト安倍のライバル同士と言われていた茂木敏充さんからもこのような賛辞を得ています。
世界地図を塗りつぶすような外交を展開してきた。野球で言うと王貞治選手のホームラン記録で、とても乗り越えることは無理だ
引用元:『NHK政治マガジン』2019.9.25
河野太郎さんが770日の在任期間中、外国出張に費やしたのはナント1/2に届きそうな291日。2年以上の間、1週間のうち3日は外国訪問していた計算となるわけで、さらに国会への出席が憲法規定によって求められている日本の閣僚の外国出張は容易ではないことから、この記録には河野太郎さんの涙ぐましい努力と奉仕の精神が欠かせないことが分かります。
スタンプラリー外交と揶揄されようとも、断固として数字にこだわったのには理由があったようです。豊富な資金力を背負って軍事力の拡大と巨大経済圏構想「一帯一路」を掲げる中国に対し、脅威を感じているにもかかわらずにこのままでいいはずがない、という強い思いがあったと言われています。
過去5年間で、日本の外務大臣は97か国を訪問したが、同じ時期に、中国の王毅外相は、延べ262か国を訪問し、ほぼ3倍近い差がついている。この差をどう埋めるか、真剣に考えなければいけない
引用元:就任4か月の記者会見
また、河野太郎さんが外務大臣に就任した際、まだ日本の外務大臣が訪問したことのない国が世界で89か国あったそうで、
中でも興味深いのは、スリランカ。その後(2022年)中国の債務の罠によって独立以来の経済危機と反政府デモが起こり、南部のハンバントタ港の運営権を中国との合弁会社に99年間リースせざるを得なくなったスリランカは、2018年1月に河野太郎さんが外務大臣として訪問したのが、なんと15年ぶりだったという事でした。
「未踏の地」を目指す
これは、本当に「未知の遠い世界を目指す射手座」らしい方向性と熱量だなと感じます。外交関係は100年以上の歴史があるのに、外務大臣はおろか閣僚ひとり訪れたことのなかった南米のエクアドルなどにも、河野太郎さんは日本の外務大臣として初めて訪問することとなりました。
まさに「温」
きちんとわざわざ足を運んで、笑顔を交わして、温もりと信頼を届ける。効率性よりも、「わざわざ」という泥臭いことが非常に大きな意味を持ちます。
ここでも河野太郎さんの、星の合わせ技が出てきたと言えます。(蟹座と射手座)言葉や考え方は違ったとしても、こうした人としての温もりは世界共通のコミュニケーションと言ったところでしょうか。
そして、アジアの途上国が、自立した経済発展を果たせるよう、人材育成など、中長期的な視点で支援を行う重要性について、河野太郎さんは強調しています。
自由、民主主義、人権の尊重といった基本的価値に基づいた国際秩序の中で、それぞれの速度で民主化を目指すアジアの声を代弁していく
河野太郎さんが外務大臣として、積極的に汗をかいて、せっせと各国を訪問していくこうした活動は、故安倍総理が掲げていた「自由で開かれたインド太平洋構想(FOIP)」への信頼前進と各国からの求心力を高めることに大きく貢献したと言えます。
水瓶座水星の項目でお話しましたが、河野太郎さんの射手座金星は、水瓶座水星と蟹座ドラゴンヘッドの間にある不調和を双方に調和することで取り持っています。
「国防」という意味にも繋がってくる蟹座ドラゴンヘッド(目指すべき方向性)とも、革新的、パイオニア的思考で動く水瓶座水星とも、射手座金星は「外交力」という形でうまく間に入り調整し、両方の能力を上手に活躍させる形を現実に見せてくれています。非常に面白い事例だなと感じました。
■河野太郎さんの「土星星座」水瓶座
河野太郎さんの「土星星座」は水瓶座です。土星は人生の半ばから晩年にかけての課題としてあらわされ、河野太郎さんの場合は土星が水瓶座にあります。
水瓶座は水星の時に少し触れましたが、変革、改革、開拓、テクノロジー、革新的、公共、公益、民衆、ボーダレス、独創性、未来志向という象意があります。
2022年8月からの第二次岸田政権で河野太郎さんは第四代デジタル大臣へ就任しました。何となくですが、星との兼ね合いで見ると、どうもこの役職における活躍が、河野太郎さんにとっての大きな大きな課題となるのではないか?と現段階では予想されます。
日本は超高齢社会という事で、人口の過半がテクノロジー進化に弱い年代層であると同時に、角界の重鎮がいまだ椅子に留まる中で、どのように世界からこれ以上の遅れをつくらずに、日本のイノベーションを進めて行くか?という事が喫緊の課題となりそうです。
角界の利権を握りしめる重鎮の了承を得られなければ、とてもではないですが革新的な構造改革を進めて行くことはできないでしょうし、理詰めでどんなに論理的に責めても、礼儀を怠れば、望む変革を遂行することは遅れ続けることでしょう。
やんちゃ感ある異端児のような革新的発想とそれに合わせた刺激的発信で、SNSを通し注目を得るのは得意である河野太郎さんですが、それは概ねテクノロジー進化についていけている若年層であり、古典的な礼儀と慣習を重んじる高齢の重鎮の心を射止めるということについては、これは私の想像ですが、おそらく河野太郎さんが最も苦手な事だろうと感じます。
「FAXを使っておきながら『人員を増やせ』は筋違い」
2022年という時代になってさえ、デジタル大臣に就任した河野太郎さんがごくごく当たり前のこんな初歩的発言をしただけで、大炎上する日本の行政機関はまさに価値観自体が原始時代にいる末期とも言え、これは相当苦労するだろうなという事が外野からも伺えます。
また、河野太郎さんの水瓶座土星はさそり座海王星とも不調和なので、非常にこの土星課題は難易度が高く「温」の一文字だけでは到底クリアできない難題だという事が分かります。どのように動いていくのか?今後が見ものです。
星からのヒントとして、土星課題のクリアには、さそり座海王星ではなく、射手座金星の力を借りると良さそうです。まずは射手座らしく「前向きに明るく、元気に楽しそうに」と言ったところでしょうか。深刻な顔をしてどんよりした様子での突破は出来なそうです。
■河野太郎さんの「天王星星座」乙女座
河野太郎さんの「天王星星座」は乙女座です。河野太郎さんのホロスコープを見た時に、最もたくさんの天体や小惑星が位置しているのが意外なことに「乙女座」です。
天王星だけでなく、冥王星、セレス、ジュノー、ベスタまでが揃って位置しています。河野太郎さんの全体で見た時に、現実的で合理主義的、効率性重視の価値観は、この「乙女座」に縁が深いことが要因だと思われます。
けれども、そこへ「天王星」が入ってくるとなると、また水瓶座の時と同じような「変革」のニュアンスが乙女座へ入ってきます。乙女座の領域は公務員や労働、事務方のような意味合いも持つことから、河野太郎さんとしては、行政に対して事務方や公務員レベルでの「変革」をもたらそうという動きへ向かいやすいと思われます。
前項の土星からの命題クリアに際しても、必ずそのような組織を構成する事務方ひとりひとりの意識や価値観の構造改革の必要性に迫られることでしょうし、面白いように必要な星が入っていることが興味深いなと感じます。
また、スピーディーに変革を進めて行くには、ある程度無理矢理にでも方向性を強制していかざるを得ない場面があるでしょうし、とは言っても、そのやり方が強引でワンマンすぎる方法であった場合には、
どうしてもうお座木星の望む「共感力」「慈しむ心」と相反してくることになり、射手座金星の望む目的に対しても、もろもろの支障が出て来る意味で、木星、金星とは葛藤の角度を形成しています。
■河野太郎さんの「冥王星星座」乙女座
河野太郎さんの「冥王星星座」は天王星に引き続き乙女座です。冥王星というと、「望む死に際での姿」を示すなんて言われることがあります。
その点で言えば、乙女座は非常にまじめで奉仕の心を他のどんな星座よりも強く持った星座であり、河野太郎さんもまた、そうした国に対する奉仕の心をもって政治へ取り組んでいる可能性が高いと言えます。
故安倍総理の太陽星座も乙女座でした。
乙女座には独特の人間的「愛嬌」があり、問題を指摘する批判力や皮肉っぽさ、口の悪さはやや目立つものの、全体として「愛されキャラ」となる事が多いように思います。
天王星にしろ、冥王星にしろ、大変ゆっくりと移動をするため世代で共通の星となる事から、世代に課された役割や特徴を反映する星と言えますが、このように非常に影響力がじわじわ効いている強い星々(天王星、冥王星、そして180度向かいに木星)がこのラインに集中しているわけですから、
河野太郎さんにとって、乙女座とうお座のラインはノード軸に匹敵する位、人生で非常に重要なラインとなるという事になります。このラインが示すことを考えると、「現実VS夢」というところかと思います。政治に合わせて言い換えれば、「実務的成果VS人々との共感・慈愛」となるのではないでしょうか。
河野太郎さんのホロスコープの面白いところは、全体として「合理性と感情」が内部葛藤を起こしそうな場面が各所で散見されることです。
たとえば、山羊座太陽は、結果のためには無駄を切り捨てていくドライで冷酷な結果主義的側面がありますが、本当の心情的部分を表すとされる月星座は蟹であり、今度は山羊座とは真逆で、とことん愛情とお節介で解決しようとする感情全開の星座です。
「破壊と再生」の冥王星という意味から見ると、乙女座内にある冥王星が、何をターゲットに破壊と再生をしようと試みているか?という点で考えた時に「窮屈で退屈な業務ルール」「調和と秩序のための既定の保守的慣習」「進歩を妨げる安定的、現状維持業務、人材」等がそれにあたるのではないかと感じます。
■河野太郎さんの「海王星星座」さそり座
河野太郎さんの「海王星星座」はさそり座です。海王星は全ての星の中でも最も崇高な宇宙意思が各人へ寄せた期待に近い概念があると言えます。
さそり座という、これまた攻略難易度の高い星が与えられている河野太郎さんは、宇宙からの期待も大変大きいと言えます。さそり座の重大テーマで言えば、「手放しと変容」というものがあります。ここでも「変わること」を追撃で求められる河野太郎さんです。
まだ未成熟な段階でのさそり座には「支配力」というものが全面的に表れるのですが、それはさそり座の物語からすると単なる序章であり、冥王星を支配星に持っているさそり座の本当の価値が浮き上がってくるのは、「破壊と再生」によって一旦全てを手放し、失った後の再生から始まることになります。
さそり座については堀江貴文さんの回で詳しく話しています。
そして、手放した後に手にするのは、本当に深い結びつきであり、深い深い慈しみの心です。これはうお座木星の目的とも被ってくるテーマであり、なるほどうお座木星と調和の角度を形成し、このテーマについて、より大きな拡大と発展の成果を得られそうな配置となっています。
そして蟹座の月のところでお話しましたが、河野太郎さんの山羊座の太陽と、蟹座の月はオポジション(180度)で葛藤の角度を形成しており、それを仲裁するかのようにさそり座の海王星がどちらとも調和の角度を形成しています。このさそり座海王星の視差が山羊座、蟹座エリアの目的達成の意味でも非常に重要だという事になります。
一方で、水瓶座土星とは不調和の配置をしており、河野太郎さんの水瓶座土星の課題については散々難題であり厄介だとお話していますが、土星の課題を水瓶座らしく合理的かつ大胆にやろうとしすぎると、海王星と衝突してしまい、うまく運ばない可能性が出てきそうです。土星課題については土星の項目でも触れましたが、凍てつく暗いさそり座を使うのではなく、明るく元気で楽観的な射手座金星のエネルギーを活用する方が得策です。
河野太郎さんの場合、さそり座海王星と射手座金星の取り扱いが全体の調和を生み出すキーとなっています。
■河野太郎さんの「ドラゴンヘッド」は蟹座「ドラゴンテイル」は山羊座
河野太郎さんのドラゴンヘッドは蟹座、ドラゴンテイルは山羊座です。ようやくここまでたどり着きましたが、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは過去の家系的カルマや未来までのラインとなるので、どうしても河野太郎さんの内容では触れなければならない大ボリュームの問題がまだあります。。。
家系的トラウマという観点から、まずは河野太郎さんに係る2つの大きな家系的問題について書きます。
①河野太郎さんと父親・河野洋平氏の「河野談話問題」
河野太郎さんは、特に父親の河野洋平氏によるいわゆる1993年の河野談話(※)問題によって、息子であるというだけで親の負の遺産を背負って、それでも政界入り、一部では売国政治家の息子などとひどく揶揄されながらも、ガン無視で颯爽と活動しているという非常に勇敢な(あるいは鈍感な?)政治家とも言えます。
※宮澤喜一改造内閣の官房長官として、慰安婦の強制連行について証拠がないにも関わらず、慰安婦の強制性を認め、謝罪するに至ったことで、日韓関係をこじらせる最大の元凶をつくったとされている。
しかし、その河野太郎さんの政治姿勢に目を付けたのが故安倍晋三総理で、第3次安倍第3次改造内閣では、なんと外務大臣に起用しました。
「本当に河野太郎さんが外相でいいんですか?」内閣改造前夜の2日夜、首相、安倍晋三の側近は意を決してこう進言したが、安倍は耳を貸さなかった。「大丈夫だ。彼は父親(元衆院議長の河野洋平)とは違う。国際感覚は豊かだし、心配ない。」
引用元:2017.8.12『産経新聞』
河野太郎さん自身も、2018年2月23日の予算委員会第三分科会では、岡田克也議員の「河野談話についてどう考えているのか」との質疑に対し、「慰安婦問題についての政府の立場は、安倍総理の戦後七十年談話と日韓合意にある通りでございます」と答弁しています。
また、外相となった河野太郎さんは「韓国ホワイト国外し問題」「日韓関係の問題の本質」についてブルームバーグ紙に寄稿し、従前の日本外交には無かった切り口で解説した寄稿文であるという事が国内外で大きな話題となりました。日本の外務大臣が積極的に海外に対し発信したことは皆無だったこともあり、画期的な試みともなりました。(水星水瓶座力)
-親の代からの因縁の韓国問題-
ただ、内容に関しては歴史的事実に関して、韓国側の主張を無批判に全面的に認めてしまっているように見える引用があることで、「惜しい」内容ではありましたが、試みとしては非常に有効な方法を開拓したという印象です。
②河野太郎さんと日本端子の問題
河野太郎さんというと、もう一つ、日本端子株式会社の問題が話題として挙げられます。これも日本の国益を脅かす可能性のある問題として話題となりました。
日本端子株式会社は本社が神奈川県平塚市にあり、河野洋平氏が代表取締役会長、弟の河野二郎さん代表取締役を務め、土地建物の登記名義人は父親である河野洋平氏、河野太郎さん自身も1993年に取締役に選任され、株主でもあります。
国内2工場(大磯・花泉)のほかに国内3支店、2営業所、国外の子会社として中国2社、香港に1社があり、非上場企業の河野一族の同族企業という事になります。(株主の3人以下、並びにこれらと特殊に関係にある個人や法人が議決権の50%超を保有している会社。河野洋平氏が有する議決権比率だけで52.7%と言われている。)
1995年12月 中国に合弁会社設立(北京日端電子有限公司)
1996年7月 香港に開設(香港日端電子有限公司)
2012年11月 中国に独資(100%子会社)で「昆山日端電子科技有限公司」を開業
2017年8月 本社を神奈川県平塚市に移転
河野太郎さんも日本端子の株を3.6%持っていると言われており、一般論として株主がその会社の利益が増大することを望むのは自然なことから、外務大臣としてふさわしくないのではないか?という意見が当然出て来ることとなりました。日本端子からは河野太郎さんへ多額の献金も出ています。
・2014年 日本端子は250万円献金
・他年度にも数百万円単位で献金
(自民党神奈川県第15選挙区支部 政治資金収支報告書)
・日本端子は新政フォーラム(河野太郎さんの資金管理団体)へ毎年100万円超献金
・恵比寿興行(河野家の資産管理会社)などのファミリー企業からも献金
河野太郎さんが初当選した1996年以降、少なくとも6700万円に上る献金が確認されています。政治資金規正法の観点からは合法の範囲内ではあるものの、今現在、日本が最も警戒している国である中国との関係があるという事は否めないため、今後も何かと継続して話題となる事は避けられそうにありません。
この件に関して、河野太郎さんは公式サイトでこのように説明しています。
➡日本端子は端子・コネクタメーカーであり、かつて国産太陽光パネルメーカー向け端子・コネクタ製造はしていたがすでに製造販売終了している。中国市場において日本端子が太陽光パネル用の端子・コネクタを生産販売したことは無い。
➡河野太郎は、自分自身・一企業の商売のために政治活動をすることはありません。日本端子は太陽光発電関係の事業をしていません。
かなり、長くなってしまいましたが、これら2つの問題は明らかに元衆議院議長まで務めた権威性ある河野太郎さんの父親をはじめとした、つまりは「山羊座領域」の話であり、家系的カルマが位置するドラゴンテイルがある山羊座と一致する事項のように見えます。
今世で河野太郎さんが手放していくべきものというドラゴンテイルの示唆からすると、こうしたしがらみとは一線を画す方向性へすでに河野太郎さんは踏み出しているようにも見えます。
学生時代の若年期から名家の御曹司的ポジションの割には「根無し草感」をずっと持っていたのも、理屈ではなく、魂の内なる声として、そうしたものへの違和感のようなものを感じながら生きてきた為ではないかと思えます。
河野太郎さんのドラゴンヘッドは感情の星座である蟹座の最終度数に近い29度~30度のところにあります。蟹座の領域の中を網羅したあと、獅子座へ向かう最も成熟しきった蟹座のところです。
蟹座30度のサビアンシンボルは「アメリカ革命の娘」というものです。
過去の歴史があって、今があることを理解し現状に感謝する・満足する人
という意味合いがあります。この度数には蟹座の力をすべて吐き出すような力があり、愛国心の名のもと闘うことの集大成となる度数にもあたります。星を見ると、河野太郎さんは国防意識が高まる昨今の世界情勢の中で、非常に活躍チャンスの多そうな人材だと言えそうです。
■河野太郎さんの各天体の区分配分
河野太郎さんの各天体を、性質ごとに分類し、その配分を見ていきます。
■4区分配分(火・地・風・水)
河野太郎さんの4区分はかなりのバランス分配がされています。様々な価値観を持った人々と「共感」できる感性を持っている印象です。
所属天体数 | スコア | 天体 | |
火星座 | 2 | 6 | 火星、金星 |
地星座 | 3 | 7 | 天王星、冥王星、太陽 |
風星座 | 2 | 5 | 水星、土星 |
水星座 | 3 | 8 | 月、海王星、木星 |
このバランスは、河野太郎さんのホロスコープからみる大きな目的実現を応援するような配分だと言えます。
■3区分配分(活動宮・不動宮・柔軟宮)
河野太郎さんの3区分は活動宮がやや優勢です。
所属天体数 | スコア | 天体 | |
活動宮 | 2 | 10 | 月、太陽 |
不動宮 | 4 | 9 | 火星、海王星、水星、土星 |
柔軟宮 | 4 | 7 | 天王星、冥王星、金星、木星 |
河野太郎さんが外務大臣時代に多くの国への訪問を実現したということを裏付けるように、活動宮のスコアが高めとなっています。けれどもそこに不動宮の慎重さも同じくらいの力で働いているため、非常に優秀な外交が出来そうな印象です。
■2区分配分(陽・陰)
河野太郎さんの2区分は陰(女性性)がやや優位です。
所属天体数 | スコア | 天体 | |
陽(男性) | 4 | 11 | 火星、金星、水星、土星 |
陰(女性) | 6 | 15 | 月、天王星、冥王星、海王星、太陽、木星 |
河野太郎さんは陰(女性性)の方のエネルギーの方がやや強めです。少し話は違いますが、うお座(境を溶かす)や水瓶座(ボーダーレス・公共性、公益性)、乙女座(公益・奉仕)、さそり座(慈愛)など、男女だけでなく、様々な事柄において隔たりを出来るだけ無くしていくようなエネルギーが全体として多いように感じます。
そうした考えが、ついうっかり「女系天皇の検討について(ブログ)」等につながったのではないか?ということも想像できる気がしました。
■河野太郎さんのホロスコープまとめ
今回は河野太郎さんのホロスコープを分解してみました。改めてホロスコープを見るまでは、私も河野太郎さんという人物を、主に父親の「河野談話」を要因として、少し誤解していたところがあったように思います。
しかし、星々をきちんと丁寧に追っていくと、河野太郎さんは父親とは全く別の動力とエネルギーを持って、別の夢を描いている別人格の政治家であるという事がはっきりと見えた気がしています。
また、今のイノベーション発展途上国ニッポンを、本来のあるべき姿へ推し進めていく為に最も必要な人材であるという事も感じました。今後のご活躍に期待です。
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