今回は、2023年の「春分図」について分析していきたいと思います。日本(東京)での春分図を取り挙げ、日程、時間、各所で見える特徴とそこから考えられる相場予想や戦略(注意事項)を見ていきます。
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■春分・春分図とは?
せっかくの機会なので、まずは日本における「春分の日」についてのお話と、占星学的に見る「春分」についてのお話を軽くしておこうと思います。
ここから、うんちくを暫くタレますので、お急ぎの方は目次より、チャート分析へお進みください。
■日本における春分とは?
小さな時から、国民の祝日である「春分の日」。昼と夜の時間が同じなんだよね、という事は分かっていても、だからと言ってなんで祝日なのかしら??と思っていたのを記憶しています。また、国民の祝日の中でも、春分と秋分だけは唯一日程が変動する祝日でもあり、考えてみれば非常に例外的な祝日でもあります。
春分がお彼岸と重なっていることまでは、比較的若い人の間でもお墓参りの風習を保っているご家庭においては周知されていることだろうと思います。春分と秋分は「この世」と「あの世」が最も繋がっている日と考えられていたことから、供養を行うようになっていたそうです。
さて、「春分の日」という名前へ変更されたのは、戦後GHQ占領下の1948年に公布施行された「国民の祝日に関する法律(祝日法)」によるもので、元々は宮中祭祀のひとつである「春季皇霊祭」という名前がそのまま使われており、国民の祝日ではなく、国の祭日でした。
皇居の宮中三殿において天皇陛下自らが斎行し、御告文(おつげぶみ)を奏上する祭祀であり、皇祖の神霊を祀る皇室の大祭です。少なくとも名称が変更されるまでは、日本人にとって非常に大切な大祭の日だと皆が認識していた日だったようです。
私は占星学のオタク活動をはじめて、春分について初めて意識した時に、「牡羊座0度」が春分であり、その日にちゃんと日本でも「春分の日」という名前の祝日と毎年合致しているというのが、なんだか不思議で不思議で仕方ありませんでした。
今でも、ちょっと不思議な気持ちでいるわけなのですけれども、日本は考えてみれば「祈りの国(政治の前に祭祀あり)」であり、「日出ずる国~Land of the Rising Sun(日出処→日の本→日本)」であり、国旗にも旭日旗を含め、太陽が描かれているわけで、
昔はきっと現代以上に人々は夜空を眺め、星々との対話を楽しんでいたに違いないと思います。その中でも「太陽」についての思い入れというものは大きかったでしょうから、日がまさに陽に転ずる「春分」が特別に大事な日として扱われてきたのは頷ける気がします。
日本の天文学の歴史は大きく二期に分かれているのだそうで、第一期は古代から江戸時代末までの暦づくり、天文占いがベースにあり、第二期は明治から現代までの西洋近現代天文学をベースとした時期となるのだそうです。
7世紀後半には朝廷内に天文や暦学に係る役所が設けられ、陰陽頭(1名)と呼ばれる職務の人は「天文暦、数風雲気色に異変があれば、天皇に報告する」という仕事を担っていたそうです。
昔の人々は、現代人よりも天体や星座が持つエネルギーについて、もっとごく自然に当たり前な事として自分たちやこの地球と一緒に存在し、影響し合っていることを熟知していたのだと感じます。
■占星学的に見る春分と春分図とは?
春分は占星学的にも非常に大事な日で、宇宙カレンダーでは「春分の瞬間」を1年のスタートしてみて行くことから春分は「宇宙元旦」という言われ方をします。
そして、占星学的に見る時の春分とは、太陽が牡羊座の0度に移動する瞬間のことを言います。その瞬間にエネルギーは陰から陽へと移り、12星座最後の星座であるうお座を終え、生死の境を越えて、新しく生まれ直すということになります。
従って、新しい命のスタートでもある春分は、まっさらな状態から1年を歩んでいく起点であり、占星学上では「初めのエネルギーが全体へ影響するエネルギーとなる」ことから、春分の時点のホロスコープ(春分図)は1年の色を見ていく大事な指標となります。
夏至図、秋分図、冬至図などはその後の四半期を見ていく為の指標として使われますが、春分図に関してだけは四半期に留まらず1年全体を見る時に使用することを考えると、年内のホロスコープの中でもかなり大事なものとなります。
(※例外的に、日食や月食は状況に応じて数年影響を及ぼす場合もあります。)
もう一つ付け加えるとすれば、春分というのは黄道(太陽が地球を回っているように見える道)上のポイントであり、昼と夜の長さが同じになる=陰陽のバランスが等しくなる=人間の精神バランスの中庸点を意味します。
従って、春分点では、地球と太陽のバランスが取れていることから、太陽系の外側にある天体や宇宙エネルギーを強く注がれる日でもあると言われています。お彼岸のくだりでもありましたが、占星学的にも、「コッチの世界」と「アッチの世界」が繋がって、宇宙意識、神意識というようなものと地球・そして我々が”can communicate”な状態となるのです。
ですから、彼岸前後に起きたことというのには、大事なメッセージが含まれている可能性がありますので、今年の自分のテーマとなるという認識をもって、清いエネルギーをこちらからも祈り届けることをお勧めします。
■2023年の春分図(日本/東京時間)チャート分析
さて、うんちくが長くなってしまいましたが、早速今年2023年の春分図を見ていきたいと思います。
■2023年の「春分図」日本での日程と時間
今年の春分は、2023年3月21日6:24に、太陽が牡羊座0度に移動することで発生します。早朝に春分を迎えるというのは何となく気分がいいなと言う気持ちが個人的にはしています。日本の首都は東京なので、東京でのホロスコープチャートを出しています。
ホロスコープ算出資料:ARI占星学総合研究所
パット見て、私が最初に注目した点としては以下です。
それでは早速、もう少し細かく、その意味について見ていきましょう。
■天体がホロスコープの左側に集中して位置している内省に向いた1年
ホロスコープで天体の偏りがある場合には、大きく分けて上下の偏りと左右の偏りとがありますが、左右の偏りの場合は、MCとICの軸で左右を分け、どのような環境での活動が向いているか、成長・発展に繋がるかという事を見ることが出来ます。
2023年は個人としては「自分自身の内側での活動」が、そして国として見た場合にも「国内の見直しや調整」に力を入れていくとよい1年となりそうです。
外側では激しいことがたくさん起こっている状況ですけれども、そんな時こそ「混沌」やネガティブなイメージに引きずられずに、自分自身を冷静に見直し、粛々と準備を重ねて「自分の強み」「魅力」にフォーカスしていくことが良さそうです。
自分の世界で盛り上がって暮らすべし。
■ASC(アセンダント)は「牡羊座」でキロン(カイロン)+木星が乗っている
ASC(アセンダント)は天体が昇ってくる地点であり「上昇点」と呼ばれることもあります。個人を見る時にはASCの星座を見ると、「外観を含めた他人から見た印象」や「無意識に出てしまう性格や振る舞い」等をおおよそイメージすることが出来ると言われています。
国を見る時にはASCにある星座が国内の1年全体としての雰囲気を表すといってよいでしょう。
■ASC(アセンダント)が「牡羊座」である際の社会の雰囲気
2023年の春分図では、ASCは「牡羊座」であり、支配星(ルーラー)は闘いの星「火星」となります。従って、1年全体的にちょっと「カッカした闘いの雰囲気」であるとか「スピード感」というものが出てくる可能性がありそうです。火星については今年の主役の星となりそうなので、火星の項目で後述します。
一言でいうなれば、
疾風怒濤の1年。
きゃー。
一応、お決まりでASCのある「牡羊座15度」のサビアンシンボルも見ておきます。
~日常の中で大きな目的を紡いでいく(精魂・勤勉・成長・地道な努力)
精魂を込めて物事に取り組むこと、夢中になれることを大事にすること、クリエイティブな能力を発揮すること、一点集中・一点突破に挑戦すること、地道に夢を追っていくこと、急がず着実にゆっくりと成長をしていくこと
まあ、焦るな、と。
カッカして猪突猛進になりがちな「牡羊座」を諫め、「確実な仕事を地道に、急がずに積み重ねていきましょう」という事が強調されているように思います。ASCが「牡羊座」ということで、疾走するようなスピード感がありそうですので、その中で、煽られて焦ることなく「急がば回れ」「確実な1歩を」と言い聞かせるという事だと思います。
■ASCにキロンと木星がコンジャンクション(合)で乗っかっている
今回の春分図では、キロンと拡大の星である木星がコンジャンクション(合)の配置をとっており、ASC(アセンダント)に乗っている状況となっています。
キロンは土星と天王星の間にある小惑星で、物質世界と精神世界を繋ぐ架け橋となって存在しています。個人のホロスコープとして見るには「心の傷(コンプレックス)のありか」を示すと言われ、肉体的、心理的、精神的、知的脆弱性を示すところを意味します。また、逆にそこが痛点であることから「癒しのポイントとなる箇所」としても知られています。
牡羊座は「自己」「自分」を示すというところで、これを国の場合で直接的に読むとすれば、日本は国家としての基盤に傷を負っているという印象を強く持ちます。
一方で、木星というのは非常に聡明かつ楽観的で「発展」の意味も持つ天体ですから(ラッキースターという名前まである)それがASCに乗っているというのは、一般的な読み方をするのであれば「1年の見通しの明るさ」というものを感じさせる雰囲気ではあります。
(※但し、私個人は天体のエネルギーにポジネガ区分はないと思っているので、何を拡大するかも分からない木星にはちょっと疑心暗鬼です。図では分かりませんが火星に対しては72度でほのかな調和を保っているのは幸いです。)
とは言え、精神的リーダーの適性という意味で考えれば、キロンと木星には親和性があります。キロンは精神性や哲学、倫理観とも繋がっており、健康や健全性というものとも深い結びつきがあります。
それを日本という国家で言うなれば、「世界の中での精神的リーダー」という存在感を与えられる可能性をイメージさせます。MCも山羊座にあることを考えると、目指すべきはその方向なのだろうとも思います。(そうなれるといいですね。)
与えられないことへの飢餓感を手放し、
自らが、誰かにとっての帰る場所となること。
但し、牡羊座キロン・木星と山羊座のMCは葛藤のスクエア(90度)の配置を形成しています。ここには一抹の不安感が出てきますので、「世界の中での精神的リーダー」となる適性はあるものの、日本自体が持つセルフイメージの低さによってなかなかそのポジションに納まるのは難しそうだ、という事なのかもしれません。
何となくですが、これだけ世界的に核の拡散と脅威が、時代を巻き戻すかのように進んでいる状況ですので、世界で唯一の被爆国である日本というものを私は最初にイメージしました。(といっても私は現状、日本の核シェアリングには賛成派です。。。)
この1年の間に、世界の流れが核不拡散や縮小の方向性へ動くとはとても思えないので、やはり、日本が少なくとも核の件で世界の精神的リーダーとなるというのは残念ですがなかなか厳しいのではないか?という印象です。
でも、例えば核の問題の件ではなくて、「それ以外の問題」で達成する可能性ならあるのかもしれないなと思います。
■月も太陽も12ハウス
今回のホロスコープで最も象徴的と言ってもいい配置に、太陽も月も12ハウスという事が挙げられると思います。
太陽は「国家」、月は「国民」を示すとされており、それが同じハウスにあるという事で、通常であれば、同じ気持ち、一心同体というイメージが出来て比較的良いのでしょうが、今回はそれが12ハウスというのが非常に心配になります。
◆ハウスの基本についてはこちらです。
というのは12ハウスはうお座の象意と共通する「幻想、依存、混沌、カオス、中毒、謎、酩酊」というような精神錯乱を起こすネガティブなイメージがあり、
現状の世界の世相をみると、かなり合致する印象があるからです。(夢、愛、ロマン、希望、ファンタジーというようなポジティブな意味も本来の象意にはあります。)
さらに問題を大きくしそうなのは、12ハウスと言うだけでなくて、太陽は春分図であるためにたまたま直前にうお座を出て「牡羊座」へ入ったばかりですが、月(国民)は依然「うお座」であり、さらに、その12ハウスうお座の中には支配星である海王星が居るという事です。
今のうお座は支配星が入っていることで、物凄くエネルギーを高くしている状況です。(海王星の公転周期は165年ですので、今生きている人々の人生の中で、最もうお座が強い時期ということになります。)
ここから読み取れるのは、国家も国民も、相当な混乱に巻き込まれる可能性があることを示唆しており、国民の中の不安感や不信感といったものは国家以上に大きなものとなりそうだという事です。
加えて、これは12ハウスではありませんけれども、同じうお座内(11ハウス)には3月上旬からすでに試練の星と言われる土星が仮移動で入ってきて春分に向けスタンバイしています。この土星の試練も同様に、うお座に海王星が入っていることで、うお座は現在ギンギンですから、相応の大きなエネルギーを持っている試練となると予想できます。
ただ、基本的に土星というのは山羊座の支配星であり、厳しい試練を投下するのは、その先にある「目的達成」を現実化しようとするためです。ですから、そうした切り口で見れば、うお座海王星があるうちに大きな大きな夢を描き、宇宙へその夢を投げてですね、土星爺さんからの厳しい課題をクリアすることで、私たちは将来的に大きな果実を手にすることもできるということになります。
夢を投げる日は当然、春分がお勧めです。そうでない場合は通常は新月が夢を投げるのには向いているのですけれど、今年はナント、春分の3月21日の翌日に当たる3月22日の深夜2時23分が新月となっていますから、実質春分の夜が新月となっています。
みんなで
おおきな夢を宇宙へ投げよう!
■大葛藤のTスクエア<ノード軸(牡牛座―さそり座ライン)山羊座冥王星
今年1年で最も大きな課題は大葛藤のTスクエアが示す内容ということになりそうです。非常に気になるのが、ノード軸(牡牛座-さそり座)のラインというのはそもそも「お金」のテーマというところです。
そこへ2008年から山羊座へ入って、もうすぐ山羊座領域を一旦飛び出していこうとエネルギーをため込んでいる冥王星が絡んでくるという事ですから、ちょっと凄そうだな…という印象を持ちます。
また、冥王星はここから1度3月下旬には水瓶座へ移動して行くわけですが、そのまま直進してくれればいいものを、何度も逆行をして山羊座と水瓶座の間で出たり入ったりを繰り返すのです。
やり残しが無いようにね。
次に山羊座に来るの
200年以上先だから。
従って、ノード軸が牡牛座-さそり座にある限り、山羊座や水瓶座にいる冥王星と何度も繰り返しこのTスクエアを作って「お金に係る破壊と再生」を表面化させていくことになります。
今年に関していうと、春分図で山羊座冥王星が絡んでいるという事なので、今まで絶対だと思っていた大企業や大きな組織が破綻することによる金融ショックというイメージが最も合致する印象です。
そして「破壊と再生の星」冥王星があるのは10ハウスというこちらも山羊座と親和性のある部屋である為、単なる大企業ではなく、権威中の権威、というイメージを持ちます。山羊座冥王星時代の総仕上げ感が出ています。。。
ラスボス権力者も
壊し奉りまっス。
念のため、「冥王星」というのは、絶対に抗ってはいけないエネルギーである
という事だけは認識をしておき、
壊れたものはハナから不必要なものだったという執着の手放しが大事です。
何となくですが、日本を代表する大企業であったり、あるいは絶対の信用を持っていた金融機関や保険会社など、そういったものの破綻イメージを彷彿とさせます。この点については後で「今年の相場」の項目でも追記します。
■冥王星と金星が葛藤のスクエアを形成
もう一つ、Tスクエアの内部を見ていくと、山羊座冥王星は牡牛座金星と葛藤のスクエア(90度)を形成しています。
これに関しても、やはり金星「お金」に関することへ冥王星という「0-100」で物事を考える星が凶角で入ってくることによって、「イチかバチか」のような投資というよりも投機的で不安定な運用になってしまったり、冥王星は「究極の」という意味も持つので「大富豪か破産か」というような状況に陥りやすい空気を感じます。
凶角である為、何も考えずに脳停止状態で行うと、殆どの場合、投資資金を「手放す」ことを冥王星から強いられることとなるでしょう。今年に関してはいつも以上に「利益を出すことよりも生き残ること」が大事になりそうです。
幸いうお座に入ったばかりのうお座土星とは調和的角度を刻んでいますので、土星らしく、厳しく現実的な堅い判断と、目的達成のために「勝てる闘いをする、勝てる闘いだけを繰り返す」という事を意識すると、怖い目に遭うことはなさそうです。
■Tスクエアに7ハウス さそり座ドラゴンテイルが絡む
7ハウスが絡んでいることから、今年に関しては「契約ごと」も出来れば避けた方が良さそうです。
というのは知識や判断能力、情報収集能力を司る水星も12ハウスにあり、混乱や混沌を示すためです。つまり、大げさに言えばみんな事理弁識能力が怪しくなるという事です。(火星のところで追記)
今年は動く前に、自分を疑う。
大葛藤のTスクエアにも一応「調停」という対立や葛藤を緩めるアスペクトが2つ注がれてはいます。山羊座MCとうお座土星です。
これを総合してみた場合、やはりうお座土星による試練に対してきちんと向き合うことによって、滅びゆくものがたくさん出て来る中でも、新しく台頭してくるような存在というものが同時に現れる可能性と、そうした新しい時代における新しい権威性ある立場を獲得できる可能性があることを示しているように見えます。
栄枯盛衰の様相がにじむ1年となるのかもしれません。
この時に気になったのが、先ほどは12ハウスの水星で思考回路がカオスになりがちになるので注意、という内容を書きましたけれども、その「カオス状態である自己や思考」(太陽・水星)が冥王星と調和の角度を持っているという事は、山羊座冥王星の「破壊と再生の工程」の最終段階にとって、全体のカオス化は、悪いことではなく、目的に繋げていくことを後押しするというようにも読めることです。
ですから、混乱する今の時代も、渦中にいる我々にとっては散々ではありますけれども、宇宙からすれば、より良い世界へ推し進めていく為の必要な工程であるという事だろうと思います。
マッテロ、未来。
■今年もやはり双子座火星の「情報戦」の色が激しそう
現在、双子座に居る火星は、昨年の8月20日から異例の長期滞在をしており(通常はひとつの星座に2ヶ月程度しか居ません。)情報を司る双子座において「世界的な情報戦争」をやってきたわけですけれども、
春分を越えてすぐの3月25日に火星は、ようやくヤレヤレと次の蟹座へ移動して通常運行に戻っていきます。
けれども、残念ながら春分図には双子座火星がしっかりと刻まれているので、まだ今年1年は「情報戦」は引き続き続いていくものと思われます。また、今年はASC(アセンダント)が牡羊座ですから、その支配星(ルーラー)である火星は今年の主役天体と言ってもいい星であり、そういう意味で言うと、今年の情報戦は昨年以上の様相を示していく可能性もあります。
情報戦と書きましたが、双子座は「コミュニケーション」という意味も持ち、生き残りをかけて合理的判断で、自分にとって有利な情報、コミュニケーションを収集し、進むべき方向性を模索していく星座です。これを国家単位で言えば明らかに「外交」というニュアンスが出てきます。
どんな国家と協力していくべきか、という事について世界各国が闘志を燃やし、そこで起こる「コミュニケーション戦」というものも考えられます。
ここで大事なのは双子座の象意であるコミュニケーションは一般的に考えるコミュニケーションの概念とは異なるという事です。簡単に言うと、「交流」ではなく「交渉術」に近いです。
合理的かつ戦略的な思考、採算性が見込める損得ベースの判断力があって、ギブ&テイク(できれば費用対効果が高い方が良い)が成り立つかどうかというのが双子座のコミュニケーションでは重要になります。
従って、たとえ人が絡むコミュニケーションであっても、基本的には情報と同等の取扱いであるという事です。その徹底した姿勢は、非常に現実世界で結果へつなげやすく、集団に数的成果をもたらすナビゲーターとして優秀な能力があります。
天秤座や水瓶座の考える公平で公益的な対人観であったり、さそり座、うお座が考えるような感情や思い入れ、しがらみから発生するコミュニケーションではなく、言い方が良いかどうかわかりませんが、「ドライに生き残りをかけて収集する、自己利益のための情報のひとつ」という事です。
これを今回の春分図に当てはめていくとすると、自国を守るために、ドライかつ合理的判断で周り(周辺国家)が考えてもみなかった国家と協力関係を次々結んでいくような争い方が世界で起こってくる可能性も考えられます。
但し、ASCのところで少し触れましたけれども、「拡大と発展の星」と言われる木星は、双子座火星に対して72度というほのかな調和の角度をとっているため、比較的日本に関していえば、良い結果を得られそうです。
その他には双子座には「交通・通信」というような象意もある為、現在話題の中東地域のホルムズ海峡また封鎖されるんじゃないの問題や、それだけでなく台湾周辺を含む日本のシーレーンもヤバいんじゃないの問題、太陽フレアで通信系に壊滅的影響が出るですとか、また最近では気球日本はどうすんの問題など、色々現在起こりそうなことから推測できる双子座領域の争いを想像すると結構深刻な問題が他にも多くあります。
そういえば、習近平さんは双子座に木星と太陽がありますから、今年は火星が春分図の双子座に入っていることで闘志が一段とみなぎる1年となる可能性があります。(いつもみなぎっているようにも見えますがw)
■「春分図」から考えられる「2023年今年の景気と相場」と戦略上の注意事項
予めお伝えしておきたいこととしては、全てが私の読み通りに起こっていくというわけではないということは当然認識しておいていただきたいのと、投資に対する最終判断はいつもご自身でお願い致します、という事です。
私は日頃、ホロスコープを見て、おおよそどんな雰囲気になるか?というイメージを先にするのですが、例えば「牡牛座火星」が活性化するような配置があった時に、それを「お金ジャンルの闘い」とオーソドックスに読んでいても、現実では「食糧争い」とか「土地や領土に関する争い」として表面化することもあります。
こればっかりは後になって、現実と答え合わせをして、「あ~~食糧ときたか!なるほどそれも確かに牡牛座ですね。」なんていう事をやってます(ひとりでw)
そうした星座がそれぞれ持っている元々の意味や領域に関しては下記ページにキーワードをたくさん集めていますので、宜しければご参照ください。
◆各星座の基本行動原理とキーワード
さて、早速投資を行っている皆様へ向け、2023年の「春分図」を踏まえた投資上の注意事項、必ず気にしておくべきテーマやエネルギーについて、まずは列挙します。
➡ASC牡羊座+牡羊座木星の影響によって、短期間楽観的に値動きが突っ走る可能性
➡急いで利益を出そうとしないこと、焦らない
➡2008年のリーマンショック時に酷似した環境を迎えつつある。大企業や大組織の破綻による金融ショックなどの可能性
➡国家、国民、思考回路に混乱とカオス感でいっぱい
➡「うお座」色が非常に強い1年である為、値動きも「騙し」や「詐欺」が多くなることに注意。また「幻想」になりやすいエネルギーでもある為、利益はしっかりこまめに利確を重ねる方が好ましいと思われる。
➡引き続き激しい「情報戦」が続く、情報戦が激しい上に、うお座エネルギーが蔓延していることによって、情報詐欺や、誤った情報、情報戦によって思考回路がバグってしまう等が多くなることに注意。
➡間違っても他人の動画やSNSの情報で投資を決めるなんてことはしないこと。つまり、この記事も信用してはいけません(笑)
自分の目で選ぶ。
ザ・情報戦
どうにかなるようなエネルギーではないからです。
たとえ、必殺技の多いバイデンちゃんでも、厳しいと思います。
心をひとつに!
へろへろらろら~♪
■2008年秋のリーマン・ショックによるリセッション&大暴落と2023年「春分図」を比較!共通点ある?上昇可能性は?
<2023年春分図チャート>
以下は2008年に起こったリーマン・ショック時、日経平均が25年7カ月ぶりの安値6994.9円を記録した日(2008年10月28日)のホロスコープチャートです。
6994.9円!
これ、わたくし、当時リアルタイムで見ていまして、ホントに日本とうとう終わった。と思ってました。3年後の2011年3月にも同じこと思いました。
<2008年10月28日チャート(日本)>
でも、日本まだあるよん✌(‘ω’✌ )三
話は戻りますが、何も占星学のことを知らなくとも、ぱっと見から今年の「春分図」とかなり似ていると思いませんか。共通点としては以下です。
●キロンと火星がスクエア(90度)を組む
※まだ2023年春分図のチャートではスクエアは発生していませんがそのうち発生します。
●「お金」をテーマとする牡牛座や2ハウスが絡む
●Tスクエアに「さそり座」が絡む
今年の春分図はノード軸が牡牛座-さそり座の「お金のライン」にTスクエアが発生しており、リーマンショック時にはやはり「お金」をテーマとする牡牛座に火星が入ってくる現象が発生しています。
こっから上がるってことじゃ??
①冥王星の星座(サイン)移動直前、というエネルギーと
②土星と天王星のオポジション(180度)
が主なエネルギーだったのではないか?と言われています。
●2ハウス(お金の部屋)に金星と火星
●キロンと火星がスクエアを形成する直前
●うお座に月
は
皆さまにお任せいたします。
それが実現すれば、うお座の「幻想」「カオス」の象意とも合致することになります。
来年は土星の象意である「大企業、大組織、あるいは何かしらの秩序ある法規」の壊滅的崩壊のラストを飾る可能性を感じます。(これまで山羊座冥王星が2008年から散々壊し続けてきていたエリアでもある)
◆2023年3月土星うお座入りについてはこちらです。
2023年、仮に暴落ぽいことがあっても、
その後、全ツッコミはNGです。
皆様にとって素晴らしい星の恵みがありますように。
■3月21日「春分」以降に起きたこと
皆さま、大きな夢を空へ投げましたでしょうか??
さて、ここからは、春分以降に実際に起きたことで印象的なことについて記載していきます。
●3/21 中国の習近平国家主席がロシア訪問、プーチン大統領と共同声明発表
春分と同日に中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が共同声明を発表しました。経済・エネルギー・科学技術などの分野における協力を掲げました。
春分と同日というのが、非常にエネルギー値の高い日を狙った(?)経緯を感じずにはいられません。
●3/22 WBC日本優勝(MVPに大谷翔平選手)
ワールド・ベースボール・クラッシックで日本がアメリカを3対2で下し、優勝をしました。MVP最優秀選手には大谷翔平選手が選ばれましたが、個人的にはダルビッシュ選手のカッコよさが、ひと際際立っていたなと感動をしてしまいました。
カッコいい
お父ちゃんっていいな。
木星、キロンがASCで「合」の項目でお話した、日本が「世界の中での精神的リーダー」という存在感、役割を与えられる可能性のところを反映したような状況となりました。
●3/22 岸田首相、絶好のタイミングでインド及び(ウ)訪問達成
同じく、「世界の中での精神的リーダー日本」という存在感、役割を与えられる可能性のところで、岸田首相も同日、(たまたま)絶妙のタイミングでインドと(ウ)訪問を果たしました。
今年のG7広島サミットも議長国である日本は、もしかしたら世界から頼れる国家という地位を確立できるのかも?しれません。期待です。
●3/22 FOMC金利0.25に決定、金融機関破綻と頼りない助け船にも楽観の怪奇現象
1点補足ですが、もうすぐ6.7時間後にはFOMCで米国の金利が発表されるわけですが、春分の翌日の新月のチャートではASCが山羊座であり、なんと冥王星が合して乗っかっています。
従って、現在、春分図からは非常に木星のポジティブさが強調されたスタートを切ってはいますが、やはり新月チャートや23日の冥王星水瓶座入りを考えると、テック系、大企業、仮想通貨市場での「お金」をテーマとした破壊と再生の活動は特に次の満月までの2週間である程度の大きさで起こってくる可能性が高いため、気を付けたいところです。
ちなみに、今は仮想通貨市場は世界的な金融不安による、イケイケ相場でBTC価格は28350ドル近辺を推移しており、年始より約72%の暴騰をしています。
XRPも昨日1日だけで約32%の暴騰をしており、FOMC後の継続暴騰を期待している楽観相場となっています。
●3/24 ガーシー議員の母親自宅家宅捜索
3/15日に参議院で議員除名され、3/16日に警視庁から逮捕状、3/23日に外務省から旅券(パスポート)返納命令まで下されていたガーシー議員ですが、24日の冥王星水瓶座入りと同時に実家自宅の家宅捜索まで行われました。
国家権力、スッポン並みのしつこさw
水瓶座冥王星入りという「自由」と「民衆」を意味するところへの「破壊と再生」という意味では非常に「それらしい」事件の数々という印象ですが、
ここから何度か冥王星は「山羊座」という「権力・権威」の領域へも戻って、そこへ対する破壊と再生も総仕上げで行っていくので、この問題の決着はまだ分からないという印象を持ちます。また、流れは「水瓶座」へ向かうエネルギーである為、これらはあまりにおかしな国家権力の濫用を是正するきっかけともなる可能性を秘めていると感じます。
がんばれ、ガーシー!
●3/27 米CFTCがバイナンスとCZ氏を提訴のニュース
両者がアメリカで未登録の暗号資産デリバティブ商品を米国人へ提供したことが、連邦法に違反したとして、米商品先物取引委員会(CFTC)が提訴しました。
CZ氏は以下のように主張しています。
●同社は「いかなる状況下でも利益を目的とした取引や市場の『操作』は行っていない」
●2年以上にわたって規制当局と協力してきた経緯から、今回のCFTCの提訴を「予想外であり、失望した」
●この訴状は「事実が不完全に記載されているようだ」
ドルの信用失墜と共に、BTCへの資金移動を危惧している米政府の思惑が感じ取れる内容となり、今後、米国内での仮想通貨の規制強化の流れや、米国が仮想通貨の発展から外れた場合の未来がどのようにスケールしていくのか?いかないのか?の判断が非常に難しい状況となってきました。
しかし、世界的に「ドル外し」の流れが加速していることや、そもそも論でドルの価値の希薄化による信用失墜が民衆レベルへも浸透するのは時間の問題とも言える為、今後、ドルを基準にしたステーブルコインの価値低下を伴う仮想通貨の暴騰や逆に、BTC以外の仮想通貨が「証券」であるという規制が決定した場合の失望、パニック売りなども考えられ、非常に緊迫した状況にあるように思えます。
けれども、世界的なドル外しの流れは止められない印象であることや、昨年の米国の冥王星リターン(建国時の冥王星の位置に戻る現象)が示す、米国の「死と再生」フェーズの到来、
また、水瓶座という民衆の手に権利を戻すエネルギーとBTCなど非中央集権的財産の意味の親和性を考えた時に、様々な規制との闘いは続くものの、占星学的な観点から言うと、仮想通貨というのは時代の空気や流れと圧倒的に合致しているという事は念頭に置いておいてよいかと感じます(水瓶座冥王星時代に淘汰されてしまうものも多くありそうですが)。BTCはバイナンスの報道後も、今のところは暴落に至っていません。(3/30)
●3/29 台湾の蔡英文総統が米訪問
台湾の蔡英文総統が中米(グアテマラ・ベリーズ)訪問の経由地としてアメリカにも立ち寄り、米マッカーシー下院議長と会談をすることとなりました。
蔡英文総統は以下のように台湾の意志を語りました。
台湾は自由と民主主義の道をしっかり進む。この道は険しいが、台湾は孤独ではない。
生まれながらにして民主主義の恩恵を当然のように受けて暮らしてきた私たちへも、非常に心に刺さるメッセージとなりました。
春分図にもあったように、各国のコミュニケーション戦略は春分と同時に活発化し始めています。
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